季節の悩み 12月の冷え、放置するのはNG!

冷えのタイプを知り、毎日温めケアを

多くの女性が、自分は冷え性であると感じています。事実、男性に比べて女性は脂肪が多く筋肉が少ないため、男性よりも冷えやすいといわれており、冷房に弱かったり、冬の寒さでブルブル震えているのも女性が多いですよね。
冷えは脚のむくみや肌のくすみ、クマなど美容の大敵なのはもちろん、放っておくと深刻な病気を招くことも。女性は冷えがちとはいえ、なんとか改善したいものです。
冷えは、その症状を感じる場所により「末端冷え」「上熱下寒冷え」「全身冷え」の3つのタイプに分かれます。同じ冷えでも原因が異なるため、解決方法もさまざま。まずは下記のチェックシートで自分の冷えタイプを知ることから始めましょう。タイプ別の簡単なケアもご紹介しますので、スキマ時間にぜひ実践を! 今は「そんなに冷えを感じない」という方も、冷えは加齢にともない悪化していくものなので、なるべく体を冷やさないよう冬は特に毎日温めケアをしてくださいね。

当てはまる項目にチェック!最も多かったところが、あなたの“冷え”タイプです。

冷えは原因が複雑に絡みあっているため、複数の冷えタイプをあわせ持つ方も。
同数の項目があった場合は、どちらも参考にしてみてください!

  • 冷えは感じない
  • 筋トレやストレッチを習慣にしている
  • 胃腸は丈夫なほうだ
  • めったに風邪をひかない
  • 規則正しい生活をしている

Aが多いあなたは・・・

  • 特に手足が冷たい
  • 脚がむくむ
  • 生理痛がある
  • 筋肉が少なく脂肪が多い
  • 一日のうちあまり歩かない

Bが多いあなたは・・・

  • 脚が冷えやすい
  • 胃腸が弱くよく下痢をする
  • 顔がのぼせやすい
  • 寝つきが悪く、いつも眠い
  • イライラしやすい

Cが多いあなたは・・・

  • 全身が冷えている
  • 汗をかきづらい
  • 平熱が低く35℃台
  • 毎年インフルエンザに罹る
  • よく熱を出す

Dが多いあなたは・・・

Aが多かったあなたは…冷えの“一歩手前

運動習慣があり平均よりも筋肉が多かったり、代謝が良かったりして冷えを感じないという方もいらっしゃいます。でも、年齢とともに筋肉や代謝はどうしても衰えるため、温めケアは必要。寒い冬だけでも「首」「手首」「足首」の3首を温めるケアを心がけましょう。

おすすめ簡単ケア!3首のあたため

皮膚が薄い首、手首、足首を集中的に温めることで内部の血液も温められ、全身をめぐり、冷えない体に。マフラーやレッグウォーマーなどを活用するとよいでしょう。

Bが多かったあなたは…“末端”冷え

手足の指先など末端が冷えやすい軽度の冷えですが、感覚がないほど冷たい指先というのも辛いものですよね。原因として挙げられるのが、血流の悪さ。近年話題の“ゴースト血管”などもそうですが、血流が滞りがちで末端まで血が通わなくなってしまうのです。このタイプの方は、手先・足先の筋肉をなるべく動かすことを意識して。また、血流を促すポンプの役割を持つふくらはぎを、心臓に向けてマッサージすることもおすすめ。

おすすめ簡単ケア!指揉み&指そらし

気づいた時に指を1本ずつ根元から指先に向かってもみほぐしたり、後ろにグッとそらしたり。親指と人差し指の間にある「虎口(ここう)」、人差し指から小指のすべての指の間にある「指間穴(しかんけつ)」のツボを押すと血流が促進されます。

Cが多かったあなたは…“上熱下寒”冷え

東洋医学において、健康な人を表すのに頭は冷えて足は温かい「頭寒足熱」という言葉がありますが、このタイプは真逆。“末端”冷えよりも冷えの度合いが強く、原因は自律神経の乱れにあります。自律神経は内臓とも関係が深く、胃腸が弱いのもこのタイプの特徴。睡眠や栄養をしっかりとる、ストレスを上手に解消するなどして自律神経が整うと、自然と冷えも解消されます。

おすすめ簡単ケア!深呼吸

ゆっくりとした深い呼吸を続けると、興奮する交感神経が抑えられ、リラックスする副交感神経が活性化。自律神経のバランスが整います。たくさん空気を吸い込めるよう姿勢を正して、上腹部に手を当て、いわゆる“手当て”をしながら深呼吸を。

Dが多かったあなたは…“全身”冷え

最も重度の冷えがこのタイプ。体温が低いということは免疫力も低く、インフルエンザなどのウイルス性疾患に罹りやすいのはもちろん、がん細胞の増殖を招くことも。早急に温めケアが必要です。運動をして筋肉をつける、湯船に浸かり体を外側から温める、炭水化物を控えて睡眠時の細胞の修復反応を高めるなどできることから実践を。

おすすめ簡単ケア!かかと&つま先の上げ下ろし

血流促進に効果があるふくらはぎを鍛える運動。姿勢を正し、壁に手をつけ、かかととつま先を上げ下げ。つま先を上げるときは前ももを意識、かかとを上げるときは後ろふくらはぎを意識して上げ下げしましょう。

美月先生