ゴルゴ線がひどい…生まれつき?原因と消す方法8個

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ふと鏡を見た時に気付いたゴルゴ線。「若い頃はなかった線が急に入った」「ゴルゴ線のせいで、ひどく老けて見られてしまう」などと感じ、対処法を探す人もいるでしょう。
この記事では、ゴルゴ線の原因と消す方法を解説します。顔のコンプレックスを解消し、理想の自分でいたい人は、ぜひ参考にしてください。

目次

ゴルゴ線(ゴルゴライン)の意味と由来は?

ゴルゴ線(ゴルゴライン)とは、目頭の下から頬に向かって入るシワのような線のことです。ゴルゴ線はシワと勘違いされることも多いのですが、実際にはただの「溝」です。

深いゴルゴ線が入ると見た目年齢が一気に老け込む上、何となく疲れたような顔に見られてしまうこともあります。

ゴルゴ線の名前の由来は、日本の漫画の主人公の顔に同じような線が見られることです。ゴルゴ線は通称で、正式名称では「ミッドチークライン」と呼びます。

ゴルゴ線は生まれつき?骨格?

小さな子供の顔には、ゴルゴ線がありません。一般的にゴルゴ線は、肌のハリが低下する40〜50代の女性に多く見られる変化と言われます。

しかし、40代を過ぎるとすべての女性にゴルゴ線が入るとは限りません。さまざまな原因が重なり合って肌のハリがひどく低下している人ほど深く、ゴルゴ線が入りがちです。

なお、骨格や脂肪の付き方によっては生まれつき、ゴルゴ線が入っている人もいます。具体的には目元の脂肪が薄い人、皮膚の薄い人は、生まれつきゴルゴ線が入りやすいタイプです。

生まれつきのゴルゴ線は遺伝することも多いので、親にも同様の溝が見られるでしょう。中には生まれつき薄いゴルゴ線が入っており、加齢による影響で、徐々に目立ってくる人もいます。

ゴルゴ線の原因4個

生まれつきではないゴルゴ線の原因は主に、顔のたるみです。以下では顔のたるみを招き、深いゴルゴ線が入ってしまう原因4個を紹介します。

1. コラーゲンやエラスチンの減少

コラーゲンは、肌の真皮層にあり、強度を維持するために必要な成分です。エラスチンは強い弾力性を持ち、コラーゲンを束ねている成分と言えます。

年齢を重ねた肌は長年受けてきた紫外線刺激の影響で、コラーゲン・エラスチンが減少している状態です。コラーゲン・エラスチンが減少すると肌の土台が崩れて、ゴルゴ線が入ります。

さらに、加齢によって繊維芽細胞の生産力が低下することも、コラーゲンやエラスチンの減少を引き起こす原因です。紫外線刺激の蓄積と加齢の影響が重なり合うと肌のハリ低下はよりひどくなり、深いゴルゴ線が入ってしまいます。

2. 皮下脂肪の変化

皮下脂肪は、皮下組織の大半を占める存在です。皮下組織とは、表皮・真皮の下にあり、外部からの衝撃を和らげる働きを持つ組織です。皮下脂肪が肥大化すると表情筋で支えきれなくなり、下方向に垂れ下がって、ゴルゴ線が入ります。

なお、加齢の影響で皮下脂肪が減少することもまた、ゴルゴ線の原因です。皮下脂肪が減少してしぼんだ部分では筋肉の筋が目立ちやすく、ゴルゴ線が目立ってしまうことがあります。

3. 表情筋の衰え

表情筋とは、感情を豊かに表現する際に動かす筋肉です。年齢を重ねることで激しく悲しんだり喜んだりする機会が減少すると表情筋を動かす頻度も減少し、顔のたるみを招きます。

ゴルゴ線に関係する表情筋の代表例は、目元の動きを支える「眼輪筋」・鼻の横にある「上唇鼻翼挙筋」・頬の動きを支える「大頬骨筋」と「小頬骨筋」です。これらの表情筋を意識的に動かし、衰えを防止することが、ゴルゴ線の解消を助けてくれます。

4. 生活習慣の問題

パソコンやスマホを長時間使用して視神経が緊張すると眼精疲労が蓄積し、ゴルゴ線ができやすくなります。また、長時間パソコンを使用すると前屈みの姿勢で過ごす時間が長くなることも問題です。

首の前の筋肉が下方向に引っ張られると後ろの筋肉が縮み、顔のたるみにつながります。その他には睡眠不足・喫煙習慣・過剰なストレスなどが、顔のたるみを招く原因です。

◯睡眠不足
慢性的な睡眠不足はターンオーバーを妨げて、顔のたるみを招きます。睡眠の質が低く、ぐっすり眠れていないこともまた顔のたるみを招く原因の1つです。

◯喫煙習慣
タバコを1本吸うとレモン半分程度のビタミンCが失われるとも言われます。ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な成分ですから、長年の喫煙習慣は、顔のたるみを招く原因です。

◯過剰なストレス
過剰なストレスはコラーゲンの生成を妨げて、顔のたるみを招く原因です。また、過剰なストレスによって側頭部の筋肉が緊張することによっても、顔のたるみは起こります。

ゴルゴ線を消すには?改善方法8個

生まれつき以外のゴルゴ線はさまざまな対策により、改善できることがあります。以下ではゴルゴ線を消したり予防したりするために実践したい対策を紹介します。

1. エイジングケア化粧品でお手入れする

できてしまったゴルゴ線を基礎化粧品で消すことは困難です。しかし、肌のハリを助けてくれるエイジングケア化粧品を活用すればゴルゴ線の悪化を防止し、見た目年齢を若く維持することはできます。以下は、ゴルゴ線が気になる人へのおすすめ美容成分例です。

◯レチノール
肌のターンオーバーを促し、コラーゲンの生成を後押しする成分。メラニンの排出を促す効果も期待され、シミやくすみの解消も助けてくれます。

◯ビタミンC
コラーゲンの生成を促したり、強い抗酸化力によって紫外線や過剰なストレスに負けない肌を作ったりしてくれる成分。コラーゲンなどと共に取り入れると加齢などの影響でしぼんだ肌をふっくらさせて、ゴルゴ線を目立ちにくくしてくれます。

◯ヒアルロン酸
1gで6lの水分を保持できるほど保水力が高く、美容医療分野において、シワ・たるみ治療に活用されることも多い成分。もともと肌内部にある成分ですから安全性が高く、肌とのなじみがよいことも特徴です。

大まかには、「シワ・たるみ対策用のエイジング化粧品がゴルゴ線対策にも役立つ」ととらえてください。普段の保湿を十分に行うと同時にエイジング化粧品によるシワ、たるみ対策を取り入れることが、若々しい肌つくりを助けてくれます。

2. クレンジング・洗顔の基本を見直す

ゴルゴ線が気になり始めたタイミングこそ、基本のスキンケアを見直す絶好のチャンスです。クレンジング・洗顔の基本を今一度見直し、肌への負担を最小限に抑えることが、ゴルゴ線の改善を助けてくれます。肌に負担をかけにくいクレンジングのポイントは、以下の通りです。

・クレンジングシートなど、こすって落とすタイプの商品を避ける
・メイクの濃さや肌質に応じたクレンジングを選択する
・適量のクレンジングを使用し、優しくメイクとなじませる
・少量の水で乳化させ、ぬるま湯でよくすすぐ

ゴルゴ線が気になる世代の女性には石鹸素地のみで作られた純石鹸・弱酸性の洗顔フォームなど、肌に負担をかけにくい洗顔料が適しています。洗顔する際にはよく泡立てた洗顔料を顔に乗せ、泡を転がすように洗いましょう。

すすぎに使用するお湯の温度が熱すぎると、肌に大きな負担をかけます。ゴルゴ線を改善するためには体温より低い温度のぬるま湯で、十分にすすいでください。

3. 紫外線対策を怠らない

コラーゲンやエラスチンの減少を防止するためには十分な紫外線対策が必要です。当日の活動予定に合わせた強さの日焼け止めを毎日塗り、肌の負担を軽減しましょう。

◯日焼け止めの強さの目安

SPF15〜30、PA+〜++ 通勤や近所への買い物など、日常的な活動のみを行う日に適した強さ。
SPF30〜50、PA++〜+++ ウォーキングやランニングなど、やや長めの屋外活動を行う日に適した強さ。
SPF50+、PA++〜++++ 海や山など紫外線の強い環境で長時間過ごす日に適した強さ。

近年では紫外線よりも波長の長い「近赤外線」も、たるみの原因になることが分かってきました。近赤外線の影響を軽減するためには近赤外線カットメガネ、サングラスをかける方法が一案です。外出先では極力日影に入ったり日傘や帽子を着用したりすることによっても、近赤外線の影響を軽減できます。

4. リフトアップ美顔器を活用する

リフトアップ美顔器とはRF機能・EMS機能によってハリがあり、若々しい肌の回復を助けてくれる商品です。RF機能・EMS機能には、以下のような違いがあります。

RF機能:
「ラジオ波」とも呼ばれる高周波を流し、肌の深部を活性化することにより、化粧水や美容液の浸透を促す機能。RF機能の付いた美顔器を活用すると凝り固まった表情筋がほぐされて、血色やツヤが出たように感じるでしょう。

EMS機能:
微弱な電気信号によって表情筋を刺激し、リフトアップを狙う機能。EMS機能の付いた美顔器を使用すると、日常生活で動かす機会の少ない表情筋を効率的に刺激できます。

5. ハンドマッサージで表情筋をほぐす

表情筋が凝り固まっていると老廃物が溜まり、血流が悪化します。ハンドマッサージで表情筋をほぐし、血流を改善することで、ゴルゴ線を改善しましょう。

表情筋をほぐすハンドマッサージのやり方は無数に存在しますので、自分に合う方法を探してください。以下では、ハンドマッサージ方法の一例を紹介します。

【1】人差し指を床と水平にして、小鼻の脇にぐっとあてる
【2】床と水平の状態を維持したまま左右に動かし、頬の筋肉をほぐす
【3】1の状態から目元方向に少しずらし、同じように筋肉をほぐす
【4】目元まで合計4カ所の筋肉をほぐす
【5】手をグーの形にして、両頬をグリグリとほぐす

6. 顔ヨガで表情筋を動かす

表情筋の衰えを防ぐためには、顔ヨガを試しましょう。以下では、ゴルゴ線が気になる人におすすめの顔ヨガ例を紹介します。

◯あいうえお体操
【1】口を縦に大きく開き目を見開いて、「あ」と発音する
【2】顔全体を横に大きく引っ張るようにして、「い」と発音する
【3】顔のパーツをすべて中心に集めるようにして、「う」と発音する
【4】口を横に大きく開いて舌を出し、「え」と発音する
【5】口を縦に大きく開き驚いた時の目の形を作って、「お」と発音する

あいうえお体操は5音×3〜10秒を1セットとして、1回あたり3セットを目安に実践します。慣れないうちは1音あたり3秒から挑戦し、徐々にキープ時間を長くしましょう。

7. 食事からコラーゲンを補う

食事で摂取したコラーゲンは「コラーゲンペプチド」に分解されて、体内で利用されたり、体内で直接利用されなくても体内のコラーゲン生成を促進するなどの作用があります。肌のハリを回復させてゴルゴ線を消すためには日々の食事に、コラーゲン豊富な食材を取り入れましょう。

コラーゲン豊富な食材の具体例は、牛すじ・豚バラ肉・海老・うなぎ・クラゲです。脱脂粉乳や高野豆腐なども比較的、コラーゲン豊富な食材にあたります。

コラーゲンをより効率的かつ手軽に補うためには、サプリメントを活用する方法が一案です。サプリメントを一度に大量摂取しても排出されてしまいますから、適量を毎日続けましょう。

8. 美容外科で治療する

セルフケアによって消えないゴルゴ線は、美容外科で治療する方法が選択肢です。美容外科では以下のような治療によって、ゴルゴ線に対処します。

◯ヒアルロン酸注入
ゴルゴ線部分にヒアルロン酸を注入し、頬をふっくらさせる治療です。ヒアルロン酸注入にはダウンタイムや治療時間が短いメリットがありますが、1年~1年半程度で効果が徐々に薄れていきます。

◯脂肪注入
ゴルゴ線部分に自分自身の脂肪を注入し、目立ちにくくする治療です。脂肪はヒアルロン酸のように分解・吸収されない特徴を持ち、脂肪注入の効果は長期的に持続します。ただし、脂肪注入では治療後に、一定のダウンタイムが必要です。

◯ハイフ
高密度の超音波を使用してタンパク質を変性させ、コラーゲンの再生を促す治療です。ハイフの効果は2〜3か月後に感じることが多く、即効性を求める人には不向きと言えます。

上記の他、美容外科ではさまざまな治療を組み合わせて、理想の肌を目指します。いずれの治療にもメリットとデメリットの両方がありますから、医師とよく相談し、自分にとって最適な対処法を検討しましょう。

まとめ

ゴルゴ線を消すためにはエイジングケア化粧品でお手入れしたり、マッサージや顔ヨガを実践したりする方法が選択肢です。セルフケアで対処できないゴルゴ線は美容外科に相談すると、きれいに消せるケースがあります。

ゴルゴ線に気付いた段階で早めの対処を打つことが、いつまでも老けない肌を作るコツです。5年後や10年後に理想の自分でいるためにも、早めの対処をおすすめします。

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