シミスポットを襲う
紫外線&マスク三重苦
長引くマスク生活で、肌トラブルを抱える人がかつてないほど増えています。今は、吹き出物や肌荒れのお悩みが大半ですが、今後は「シミ」のお悩みが急増するのでは? と懸念しています。 シミ=女性ホルモンの影響というイメージが強いですが、実は紫外線と摩擦もシミを生む大きな原因。そして、マスクが擦れる位置というのが、まさにシミが出やすい位置(=頬骨一帯)と一致しているのです。顔の中でも突出している頬骨は紫外線が当たりやすく、またマスクの擦れによって日焼け止めも落ちてしまうため、まさに三重苦状態なのです。
たっぷり&塗り直し!
おうち時間も忘れずに
マスクをしているからと日焼け止めを塗らない方がいますが、本当に危険!また、きちんと塗っていても、量が圧倒的に足りていない方が多いです。コンクリートに囲まれた都市部は特に照り返しが強く、一日中スキー場にいるようなもの。皮膚科医が推奨する日焼け止めの量は1㎠当たり2mg 。顔だけで500円玉大くらいの量になります。
また、マスク中は擦れによって日焼け止めが落ちてしまうため、いつも以上に日中のこまめな塗り直しが必須です。
ちなみに、白いマスクは紫外線がほぼ透過するので、黒系のマスクがおすすめですが、熱を吸収して熱くなるため、熱中症リスクを考えると夏は避けた方がベター。日焼け止めを塗った上で帽子やマスクで徹底防御するなら、白いマスクにスプレータイプの日焼け止めをシュッと吹きかけるといいでしょう。
また、コロナ禍でおうち時間が増えていますが、外出しない日も朝から日焼け止めを塗りましょう。
太陽光線の中でも波長の長いUV-A波や近赤外線は、窓や薄いカーテンを透過して室内に侵入。皮膚の真皮層まで到達してコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、乾燥によるシワやハリ不足を招きます。また、昔に比べ、スマホやパソコンの普及によりブルーライトを浴びる量も増えています。ブルーライトと色素沈着の関係についての論文も発表されており、弱い光でも蓄積すれば肌へのダメージになる可能性が。これからは近赤外線やブルーライトまでカットできる日焼け止めに着目してみてください。
おすすめはスキンケア
できる日焼け止め
日焼けは軽い火傷と同じです。
日常で浴びる紫外線でも、程度の差はあれ、火傷同様に肌内部で炎症がおきます。紫外線を浴びてから、12〜24時間で炎症がピークになるので、その前に消炎し、同時にバリア機能が低下した肌を保湿することが大切です。
最近では機能性の高い日焼け止めが続々登場していますので、紫外線をカットしながら、抗炎症作用や保湿作用も兼ね備えたスキンケアできる日焼け止めを選びましょう。