シミウスジェルのメビウス製薬

お知らせ
日本薬学会第141年会で
独自成分の研究発表を行いました

2021年05月吉日株式会社メビウス製薬

【メビウス製薬×テクノーブル共同研究】
３つの天然由来機能性成分の新規組み合わせがシミ対策として効果的であることを学会にて発表

３つの天然由来機能性成分を組み合わせることで、色素沈着に関わる複数のポイントに働きかけ、効果的なシミ対策が可能であることが示唆されました。

株式会社メビウス製薬（本社：東京都港区赤坂　代表取締役：小野浩之）は、株式会社テクノーブルと共同で３つの天然由来機能性成分の色素沈着メカニズムに対する効果について研究を進め、メラニンを合成するメラノサイトに対する直接的な効果の他にも、表皮細胞や真皮の線維芽細胞からのメラノサイト刺激因子に対応する効果を見出しました。その新規組み合わせとその効果について、日本薬学会第141年会(2021年3月26日（金）～29日（月）)にて発表いたしました。

【タイトル】
総合的な色素沈着抑制を目指した天然原料探索
及び、新規組み合わせとその効果

寺田亜矢1 、黒木舞子1 、沖洲真弓1 、岩野英生2 、澤木茂豊2
１，株式会社メビウス製薬
２，株式会社テクノーブル　ライフサイエンス総合研究所

【研究の概要】
皮膚の老化の特徴の一つである、いわゆる「シミ」等の色素沈着性の肌トラブルは、ヒトの見た目の印象を左右する要因でもあるため、人々の関心も高いものになっています。
色素沈着を引き起こすメラノサイト中のメラニン合成は、紫外線等の外的刺激や、近傍の細胞から分泌される内的な刺激因子等、様々な因子によって調節されています。よって我々は、効果的にメラニン合成を抑制するためには、様々な因子の刺激を抑制する、総合的なアプローチが必要と考え、複数の天然由来機能性成分を組み合わせ、その効果を評価しました。

【研究結果】
まず複数の天然発酵物の候補から、直接的なメラニン合成抑制につながる効果をもつものを選抜しました。それらが以下の通りです。
「ササユリの花から分離された酵母のエキス」：細胞内チロシナーゼ活性抑制効果
「デイリリー花発酵液」：過酸化脂質生成抑制効果
（メラニン合成を活性化させる炎症因子の発生源を抑える）
「蓮種子の乳酸菌発酵液」：表皮細胞賦活効果
（メラニンを排出するための表皮ターンオーバー促進につながる）

これらの効果を示したグラフは以下のとおりです。

図1.ササユリの花由来酵母エキスの細胞内チロシナーゼ活性抑制効果

図2.デイリリー花発酵液の過酸化脂質生成抑制効果

図3.蓮種子乳酸菌発酵液の細胞賦活効果

これらはそれぞれの効果を発揮することで、色素沈着に対して総合的にアプローチできると考えました。研究発表ではこの３つを組み合わせたときの効果について、その優位性を評価しました。その結果、この３つの組み合わせは、表皮細胞のSCF（Stem Cell Factor）という因子を抑制する効果が、それぞれ単独で同じ濃度添加するよりも高いことが確認されました。

このSCFは、メラノサイトにとっては、メラニン合成を促進させるスイッチのようなものであり、お肌の中でこのスイッチが入りっぱなしになっていることがシミなどの色素沈着の原因の一つと考えられています。この３つの天然由来機能性成分の組み合わせは、個々でそれぞれの効果を発揮する他、組み合わせることで、そのスイッチの合成を効果的に抑制することで、シミ改善に寄与することが期待できます。

３つの天然由来機能性成分の組み合わせによる効果概念図