ここでは、目の下にシミができる原因とシミを取る方法4つを詳しくご紹介します。
目の下にできやすいシミの種類4個
目の下にできやすいシミは限られています。シミの一つに肝斑がありますが、左右対称に現れるとともに、目の周りにはできにくいことが特徴です。ここでは、目の下にできやすいシミを4つご紹介します。
1. 老人性色素斑
日光黒子とも呼ばれ、境界が明瞭で黒っぽいことが特徴です。その名のとおり、中年以降に現れやすく、これまで蓄積してきたダメージや加齢による新陳代謝の低下が関係しています。また、左右対称にはできないことがほとんどです。
2. そばかす
数mm以下の小さく丸いシミが複数できることが特徴です。3歳頃から現れ始め、思春期になると濃くなります。
3. 炎症後色素沈着
炎症が起きた後に起こる色素沈着です。肌が刺激を受けると、肌の奥へと刺激が到達しないようにメラニン色素が分泌されます。メラニン色素は、肌の新陳代謝で排出されますが、大量に分泌されると排出が追いつかなくなります。その結果、肌に沈着してしまうのです。原因となる刺激には、ニキビや合わない化粧品、摩擦などがあります。
4. 対称性真皮メラノサイトーシス
左右対称に数mm程度のシミが多発します。真皮の中にメラニン色素を分泌するメラノサイトが確認されれば、対称性真皮メラノサイトーシスと診断されます。
目の下にシミができる原因5個
シミは、全身の様々な部位にできます。目の下のシミは、どのような原因でできるのか詳しく見ていきましょう。
1. 紫外線の影響
紫外線は、肌の表面にダメージを与えるとともに、肌の奥深くにまで届いて肌の弾力に関わるコラーゲンやエラスチンを破壊したり変性させたりします。紫外線が肌の奥深くへ届かないように、メラニン色素がメラノサイトから分泌され、肌の表面でガードしてくれます。
メラニン色素は、肌の新陳代謝によって自然に排出されるのですが、加齢によって新陳代謝が低下しているようなケースでは、肌に沈着してシミを作るのです。目の下は紫外線に晒されやすく、刺激を受けやすい部位です。日ごろから紫外線を受けていると、ダメージが蓄積されて、ある程度の年齢になるとシミが現れます。
2. 目をこする
目がかゆいと、ついゴシゴシと擦ってしまう方は多いのではないでしょうか。多少、擦った程度ではシミができる心配はありませんが、花粉症などで常に目がかゆく、頻繁にかいてしまうような場合は、シミのリスクが高まります。さらに、目の周りの皮膚は薄いため、余計にダメージを受けてしまいます。
コンタクトレンズやハウスダスト、ダニなどのアレルギーで目がかゆい場合は、目の下のシミを防ぐためにも、早めに治療を受けましょう。
3. 強いクレンジング剤を使っている
目の下の皮膚は薄いため、強いクレンジング剤を使うと乾燥してしまいます。クレンジング剤は油汚れを落としますが、同時に肌の保湿を司る皮脂まで落としてしまうのです。目の下は、ポイントメイクによって強いクレンジング剤が必要になるため、ポイントメイクを避けるか、簡単に落ちる程度のメイクをしましょう。
4. 栄養不足
肌の新陳代謝には、様々な栄養が必要のため、栄養不足の方は肌の調子が悪くなったり、シミができやすくなったりします。肌そのものの原料となるのはタンパク質ですが、肌の新陳代謝にはビタミンやミネラルなども必要です。そのため、肉や魚を食べても、野菜や果物は食べないといった方は、栄養不足によって肌の新陳代謝が低下してしまいます。
5. ストレス
ストレスを受けると、血管が収縮します。これは、自律神経の交感神経が優位になるためです。交感神経は、アクティブに活動している日中に優位になり、就寝前になると副交感神経が優位になります。しかし、ストレスを受けると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、常に緊張状態になるのです。
そうなれば、血管が収縮している状況が長く続き、肌に十分な栄養を運べなくなります。ストレス社会とも呼ばれる現代では、受けるストレスを減らしつつ、こまめにストレス解消する姿勢が求められます。
メガネ跡はシミになりやすい?
メガネをかけていると、常に特定の部位が刺激されてしまいます。そのため、長くメガネをかけていると、シミになる可能性があります。ただ、強い刺激を受けているわけではないため、生活習慣を整えて肌の新陳代謝が良好な状態を保つことで、シミを防げるでしょう。
締め付けが強かったり、メガネフレームや鼻当てが肌に触れたときに刺激を感じたりする場合は、自分に合うように調節してもらうことが大切です。
目の下のシミを取る方法4個
目の下のシミを取る方法は、複数あります。予算や副作用などを踏まえて、自分に合った方法を選びましょう。
1. 美白化粧品でのケア
メラニンの分泌を抑えたり還元させたりする美白成分が含まれた化粧品でケアしましょう。新陳代謝によるシミの排出とあわせて、シミの改善を促進させることができます。美白成分には、ビタミンC誘導体、エラグ酸、コウジ酸、プラセンタなどがあります。基本的に、美白化粧品に記載されている使用頻度の目安を守ることが大切です。
2. 美白効果のある栄養を摂る
ビタミンCやビタミンEなど抗酸化作用を持つ栄養をしっかり摂ることで、シミの排出を促せます。場合によってはサプリメントを利用して、集中的に栄養を摂りましょう。ただし、過剰摂取にならないように飲む量を調節してください。
3. レーザー治療
レーザー治療は、メラニン色素に反応する熱エネルギーを照射して、メラニンを蒸散させる治療法です。直接メラニンに働きかけられるため、治療の直後から効果を実感できます。シミの濃さによって照射回数は異なりますが、1~5回程度の通院で済むでしょう。
保険適用外となるため、医療機関によって料金が異なります。また、様々なレーザー機器があり、照射時の痛みやダウンタイムを抑えられるようになっていますが、赤みやヒリヒリ感などの症状が現れる場合があります。
4. イオン導入
イオン導入は、美白成分に微弱電流を流してイオン化し、肌への浸透性を高める治療法です。通常の美白成分は、そのままでは肌の奥まで浸透しません。微弱電流でイオン化させれば、肌の奥まで美白成分を送り込むことができ、シミにアプローチできるのです。
使用される美白成分、料金などは医療機関によって異なります。また、イオン導入はレーザー治療との併用も可能です。複数の治療法を併用することで、より効率よくシミを改善できます。
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目の下のシミの予防対策6個
目の下のシミは、一度できると消すまでに時間がかかります。そのため、普段から予防対策を心がけておくことが大切です。次のような予防対策を習慣づけましょう。
1. 十分な睡眠
十分な睡眠は、肌の新陳代謝を促すために欠かせません。睡眠不足の状態では、新陳代謝に関わる成長ホルモンが十分に分泌されないため、肌だけではなく髪や爪の成長にも悪影響を及ぼします。心配ごとがあり寝つけない、何度もトイレに立つため睡眠の質が低下しているといった方は、原因を解消させましょう。
心配ごとがある場合は、それを解消できるように早めに行動することが大切です。場合によってはカウンセリングを受けたり、周りの人の助けを求めたりしましょう。また、何度もトイレに立つ場合は、寝る前に利尿作用のあるアルコール飲料を飲んでいないか、身体は冷えていないかなど見直すことがポイントです。
さらに、睡眠の質を高めるために、寝る前はパソコンやスマホ、テレビなどの画面を見ないようにしましょう。強い光の刺激は交感神経にスイッチを入れてしまうため、目が冴えてしまいます。寝る直前の食事や入浴も交感神経を優位にするため、食事は3時間前、入浴は2時間前までに済ませましょう。
2. 抗酸化作用のある栄養を中心とした食事を摂る
ビタミンAやビタミンC、ビタミンEなど抗酸化作用のある栄養を中心に、様々な栄養を摂ることが大切です。肉や魚、野菜、果物などをバランスよく摂りましょう。ポイントは、主食、主菜、副菜、汁物を取り入れることです。自然に様々な栄養を摂ることができるため、献立を考えることが苦手な方は試してみてください。
また、忙しくて栄養バランスを考えることが難しい場合は、自分が足りていない栄養を把握し、サプリメントで補いましょう。食事の影響は、徐々に現れます。最初は、特に肌への悪影響が気にならなくても、何週間、何ヶ月と栄養の偏った食事を続けると、シミだけではなくニキビやしわ、たるみなども起こりやすくなるのです。
毎日の積み重ねが重要のため、外食する場合でも様々な栄養を摂れるメニューを選びましょう。
3. ストレスケア
日ごろからストレスケアをして、自律神経のバランスを整えましょう。ストレスケアの方法は人それぞれですが、新陳代謝を促すことも含め、十分な睡眠をとることが効果的です。また、適度な運動は血流を促すとともにストレスケアもできるため、目の下のシミケアに役立ちます。
その他、カラオケ、音楽鑑賞、映画鑑賞、趣味を楽しむ、気の許せる人とのコミュニケーションなどがあります。ポイントは、毎日続けられるストレスケアの方法を見つけることです。大きなストレスが溜まってからでは、なかなかうまくストレスを解消できません。
日々、こまめにストレスを解消すれば、ノンストレスな生活を実現できます。
4. 適度な運動
適度な運動は、血流を促すことで栄養を肌に送り届け、新陳代謝を促す効果が期待できます。適度な運動に定義はありませんが、普段から運動しない方はウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどから始めることをおすすめします。
適度な運動は、長く続けることで効果を実感できるため、続けやすい運動量と運動の種類を選ぶことが大切です。また、筋肉をつけることも血流促進に繋がるため、筋力トレーニングも適度に取り入れましょう。
腹筋や背筋、ダンベルを使ったトレーニング、スクワットなどがおすすめです。ただ、筋力が低いと、なかなかスムーズにトレーニングできません。そのときは、体幹トレーニングから始めるといいでしょう。うつ伏せになった状態で、手首から肘で身体を支え、足を真っすぐ伸ばし、できるだけキープします。全身の筋肉を鍛えられるため、身体の基礎を作れます。
5. 適切なスキンケア
目の下をゴシゴシ擦ったり、熱すぎる湯で洗ったりしていると、シミができやすくなります。洗顔では、次のように洗いましょう。
(1)洗顔料を泡立てる
泡立てネットを使って、キメ細かい泡を作りましょう。
(2)やさしく洗う
手と肌の間に泡のクッションを作り、やさしく洗いましょう。このとき、皮脂の分泌が多いTゾーン、Uゾーンを洗い、最後に目の周りと口の周りを洗います。
(3)丁寧にすすぐ
洗顔料が残ると刺激が及ぶため、丁寧にしっかりすすぎましょう。
また、洗顔後の保湿ケアも重要です。化粧水、美白美容液、乳液、クリームの順で保湿ケアしましょう。
6. 紫外線対策
目の周りまでしっかり日焼け止めクリームを塗りましょう。日焼け止めクリームは汗で流れ落ちるため、こまめに塗り直すことが大切です。また、UVカットのサングラスやつばの広い帽子、日傘などで、目の下への紫外線を防ぎましょう。
まとめ
目の下は、皮膚が薄い部位のため、シミができやすくなっています。紫外線や摩擦などの刺激、生活習慣や食生活の乱れ、ストレスなどが原因になるため、一つずつ見直しましょう。また、正しいスキンケアや紫外線対策を続けることも大切です。治療を受ける場合は、レーザー治療やイオン導入など、様々な方法を取り入れることで、シミを効率よく改善できます。