シミの改善方法は様々ありますが、洗顔方法を見直すことはシミ対策の一つになります。
今回は、シミで悩む人のための洗顔方法とコツについて詳しくご紹介します。
シミができる原因
シミは、肌が刺激を受けたときに分泌されるメラニン色素が肌に沈着したものです。メラニン色素は黒いため、沈着するとグレーや黒のシミになるのです。ただ、メラニン色素は肌を守るための成分なので、悪いものではありません。また、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーによって自然に排出されるため、健康な状態を保てればシミにはならないのです。
生活習慣の乱れや間違った洗顔、紫外線対策ができていないなどの原因でターンオーバーが乱れると、メラニン色素の排出が遅れてシミになります。
そのため、ターンオーバーを整えることでシミの発生を抑え、改善を促すことが大切です。
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シミで悩む人のための洗顔方法とコツ5個
シミで悩む人は、まず洗顔方法を見直しましょう。洗顔方法を間違えていると、ターンオーバーが早まったり遅れたりします。ターンオーバーが早まるとメラニン色素の排出が促されますが、未熟な角質細胞が肌の表面に上がってきて、肌の防御力が低下します。
その結果、刺激を受けやすくなり、さらなるシミの発生リスクが高まるのです。洗顔では、次のようなポイントを押さえましょう。
1. 適切な洗顔料を使う
まずは、自分の肌に合った洗顔料を選ぶことが大切です。洗顔料には、思春期用、大人用、乾燥肌用、脂性肌用など様々な種類があります。思春期用や脂性肌用の洗顔料は、皮脂を落とす力が強いため、乾燥肌の方には向きません。
また、大人用の洗顔料は、乾燥肌用ほどではありませんが、洗浄力が抑えられています。自分の肌の状態を見て、適切な洗顔料を選びましょう。洗顔後に肌につっぱり感があったり、ベタベタしたりしている場合は、洗顔料が合っていないか、洗い方を間違えている可能性があります。
2. 顔についた汚れを予洗いで落とす
洗顔の際には、まず顔についたホコリや化学物質、砂などを丁寧に落とす必要があります。ぬるま湯で丁寧に洗い流しましょう。直接シャワーを当てるのではなく、手に受けて顔にバシャバシャとかけることがポイントです。
シャワーの水圧で肌が刺激を受け、乾燥しやすくなる可能性があります。シャワーが直接的にシミを作るわけではありませんが、間接的にシミの原因になる場合があるのです。
3. 洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料は、そのまま顔につけるのではなく、しっかり泡立ててから泡を顔につけていくことが大切です。手を器の形にして、洗顔料を適量とります。そして、少量ずつぬるま湯を加えて泡立てましょう。
キメ細かい泡を作ることで、汚れを吸着しやすくなります。難しい場合は、泡立てネットを使うことをおすすめします。
4. 適切な順番で洗う
洗うときは、まず皮脂の分泌が活発なTゾーンにつけましょう。続いて、Uゾーンにつけていきます。これは、泡をつけてから時間が経つほどに、その部位の皮脂が落とされてしまうためです。
顔全体に泡をつけ終わった段階で、皮脂や汚れの落ち具合がちょうどいいように調節しましょう。Uゾーンにつけた後は、まぶたや目の周り、口の周りなど皮膚が薄い部分につけていきます。目や口の周りは、泡をつけるだけで、こする必要はありません。
5. ぬるま湯で丁寧に洗い流す
ぬるま湯で丁寧に洗顔料を洗い流しましょう。泡が残ると、その部分の皮脂が落ちすぎてしまい、乾燥を招きます。また、肌が乾燥すると、身体が皮脂不足を感知して皮脂を過剰に分泌させてしまいます。
その結果、ベタベタしているのに肌は乾燥しているインナードライの状態になるのです。こうなると、ケアが難しくなるため、乾燥には十分に注意しましょう。皮脂がたくさん分泌されている状態では、皮脂が酸化することで肌に刺激が及び、シミができやすくなります。
シミで悩む人にNGの洗顔方法3個
シミで悩む人は、間違った洗顔方法に注意しましょう。洗顔は毎日するもののため、間違った方法が身についてしまうと、肌に継続的に刺激が加わります。次のような方法はNGなので注意しましょう。
1. ゴシゴシと洗う
汚れをしっかり落としたいからといってゴシゴシ洗うと、肌が刺激を受けます。そのため、洗うときは指の腹で円を描くように泡をなじませていきましょう。指の腹でも、あまりゴシゴシとこすると摩擦になるため注意が必要です。摩擦したところは必要な皮脂まで落ちてしまい、乾燥を招きます。
また、爪を立てた場合は肌が傷ついて、様々な肌トラブルが起こりやすくなるでしょう。正しい洗顔方法の基本は、「優しく丁寧に」です。
2. 洗浄力が強すぎる洗顔料を使う
洗浄力が強すぎる洗顔料を使うことで、肌が乾燥しやすくなります。洗浄力が強すぎる洗顔料を使うと、少量の泡で皮脂をしっかり落とせますが、使いこなすことは難しいでしょう。泡をつけてすぐにすすげば、洗浄力が弱い洗顔料で丁寧に洗ったときと同じ程度の洗浄力を得られますが、少しでも泡を洗い流すまでの時間が長いと、肌が乾燥してしまいます。
そのため、基本的に自分の肌質に合った洗顔料を使うことが大切です。自分の肌質がわからない場合は、医師に相談することをおすすめします。
また、洗浄力が強い洗顔料には合成界面活性剤が使用されています。洗浄力を抑えたい場合は、合成ではない植物性界面活性剤を選びましょう。
3. 熱い湯で洗う
42℃など熱い湯で洗うと、皮脂が必要以上に落ちてしまうため、35~38℃程度のぬるま湯で洗いましょう。多少、熱くても皮脂の分泌が活発な場合は、すっきりとした洗い上がりになります。
ぬるま湯で洗った結果、べたつくような場合には、温度を少し上げるか、洗浄力が強めの洗顔料に変えるといいでしょう。
洗顔以外のシミ対策5個
洗顔の他にも、シミのリスクを抑える方法があります。基本的に生活習慣がシミに関係しているため、次のように対策しましょう。
1. 紫外線対策
紫外線は、肌に刺激を与えることでメラニン色素の分泌を促します。そのため、日ごろからしっかり紫外線対策することが大切です。日傘やサングラス、日焼け止めクリーム、マスクなどを使いましょう。特に、夏は紫外線が強く降り注いでいるため、日焼け止めクリームだけでは不十分です。
また、日焼け止めクリームは、SPFとPAを確認したうえで選びましょう。SPFは、肌の表面に炎症が起こるまでの時間をどれだけ延長できるかを示しています。約15~20分で肌に炎症が起こるため、SPF40だと40×15~20分=600~800分は紫外線を防げるのです。
また、PAは肌の奥深くへ届く紫外線を防ぐ能力を示します。PA++~+++が日常的に使うのにおすすめです。日焼け止めクリームは汗で流れてしまうため、こまめに塗り直しましょう。
2. 徹底的に保湿する
保湿不足は肌の乾燥を招きます。そして、乾燥している肌は防御力が低いため、それだけメラニン色素が分泌されやすくなるのです。徹底的に保湿して、乾燥を防ぐことがシミ予防に繋がります。
保湿の基本は、化粧水、美容液、乳液、クリームの順で塗ることです。化粧水や美容液で水分やシミの有効成分を肌に与え、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎます。朝の洗顔後、メイク前、メイクを落とした後、洗顔後などに保湿しましょう。
3. 美白美容液を使う
美容液は、肌トラブルの悩みに合ったものを選びましょう。シミに対処したいのであれば、美白美容液を使うことが大切です。厚生労働省が美白成分として認可した成分を含む美容液を選びましょう。
例えば、プラセンタやビタミンC誘導体、エラグ酸やコウジ酸などがあります。美白効果を標ぼうすることが認められている成分が配合されている美容液であれば、シミを薄くしたり予防したりできます。
ただし、美容液は大量に使用すると肌に刺激が及ぶ可能性があるため、指定の使用頻度を守ることが大切です。
4. 生活習慣を整える
ターンオーバーを整えるためには、生活習慣を整える必要があります。十分かつ良質な睡眠、十分な栄養、適度な運動、ストレス解消を心がけましょう。特に、睡眠と栄養はターンオーバーに大きく関わっています。
睡眠不足は、ターンオーバーを遅らせるため、保湿力の低い古い角質が肌の表面に残り、シミのリスクを高めてしまいます。また、ターンオーバーには様々な栄養が必要なため、偏食に注意が必要です。
適度な運動は、血流を促すことで、ターンオーバーに必要な栄養を肌に届けることに繋がります。
5. シミに効く栄養をしっかり摂る
ビタミンAやビタミンC、ビタミンEは、抗酸化作用によってシミのリスクを抑える栄養素です。緑黄色野菜やアーモンド、果物などを意識的に摂りましょう。外食やコンビニ食ばかり食べていると、野菜や果物が不足するため注意が必要です。どうしても栄養が偏る場合は、サプリメントで補うことをおすすめします。
サプリメントは1粒あたりの栄養の含有量が豊富なため、手軽に栄養を摂れます。ただし、過剰摂取すると健康に害が及ぶ可能性があるため、普段の食事でどの栄養をどの程度摂れているか確認したうえで、適切なサプリメントを選びましょう。
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まとめ
シミで悩む人は、正しい洗顔方法を身につけましょう。そのうえで、生活習慣を整えることが大切です。メラニン色素は、ターンオーバーが乱れることで肌に沈着しやすくなります。忙しくても、できるだけ良質かつ十分な睡眠を確保し、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。