開き毛穴ってどういう状態のこと?
何が原因で起こるの?
正しいスキンケアの方法を教えて!
このように悩んではいませんか?
毛穴が詰まって見えたり、ポツポツ黒い点があるように見えたりする「開き毛穴」。ひどくなるとメイクで隠しきれなくなり見た目の年齢にも大きく影響してしまいます。
そこでこの記事では以下の内容について解説していきます。
この記事を読めば、開き毛穴の原因から改善するための対処法が分かります。間違ったケア方法も解説しているためぜひ最後まで読んでセルフチェックしてみてくださいね。
毛穴の開き(開き毛穴)とは?
角栓は古くなった角質と皮脂が混じり合うことでできるもので、見た目には毛穴が大きく見えたり、黒いポツポツのようなものが広がって見えたりします。
年齢的な要因や皮脂が過剰に分泌されることで目立ちやすくなり、おでこや鼻、頬はとくに気になりやすく、ひどくなるとメイクでもカバーしにくくなります。
【年代別】毛穴の開きの特徴
年代 | 毛穴の開きの特徴 |
---|---|
10代 | 皮脂の過剰分泌による毛穴詰まりが主要因。 ニキビ跡に汚れがたまって目立ちやすくなる。 |
20代 | 10代より皮脂は減るもののまだまだ多い年代。 皮脂や汚れ、メイクによる毛穴詰まりによることが多い。 |
30代以降 | 肌のハリやうるおいが減る時期。 肌のたるみが毛穴の目立つ要因になる。 |
毛穴の開きの特徴は年代によって違ってきます。
10代のいわゆる「思春期」と呼ばれる時期には皮脂腺の働きが活発になるため、過剰に分泌された皮脂による毛穴詰まりが原因となることがほとんどです。また、ニキビも生じやすくニキビ跡にたまった汚れによって毛穴が開いてしまうことあります。
20代になると、10代に比べて皮脂の分泌量は減るものの30代以降と比べるとまだまだ多い年代です。皮脂や汚れだけでなく、落としきれていないメイクが毛穴にたまることで毛穴が開いてしまうケースも多く見られます。
30代以降となると肌のハリやうるおいが減り始める年代です。肌が垂れ下がりやすく、毛穴が縦長に広がることで毛穴の開きが目立ってきます。ハリや弾力をキープするためにもエイジングケアを積極的に取り入れていきましょう。
【肌質別】毛穴の開きの特徴
肌質別 | 毛穴の開きの特徴 |
---|---|
乾燥肌 | 肌が乾燥でカサついているため、皮膚表面の凹凸が粗くなり毛穴が目立ちやすい。 |
脂性肌 | 皮脂腺が大きい。皮脂が過剰に分泌されるため毛穴が広がりやすい。 |
敏感肌 | 皮膚のバリア機能が弱いため外部からの刺激でダメージを受けやすく毛穴が開きやすい。 |
ニキビ肌 | 皮脂腺の働きが活発。ニキビ跡の凹凸に汚れが貯まり毛穴が広がりやすい。 |
肌質によっても毛穴の開きには特徴があります。
乾燥肌は肌の水分が不足しているため肌がカサつきやすく、皮膚表面の凹凸が粗くなり毛穴が目立ちやすくなります。
脂性肌は皮脂腺が大きく、皮脂が過剰に分泌されるため毛穴が広がりやすいのが特徴です。
敏感肌は皮膚のバリア機能が弱いため、外部からの刺激でダメージを受けやすく毛穴が開きやすくなります。
ニキビ肌は皮脂腺が活発でニキビができやすい状態です。ニキビがつぶれたあとの凹凸には汚れがたまりやすく、この汚れも毛穴が開く原因となります。
毛穴の開きの原因
毛穴の開きの原因は以下の5つです。
【毛穴の開きの原因】
・皮脂の過剰分泌
・汚れが肌に残っている
・加齢による肌のたるみ
・老化による皮脂成分の変化
・ストレスや生活習慣の乱れ
毛穴の開きを改善するには原因をしっかり知ることが大切です。ぜひご自分の状態に照らし合わせて原因を確認してみてください。
皮脂の過剰分泌
皮脂の過剰分泌が毛穴の開きの原因の1つです。皮脂は肌の乾燥を防ぐために大切な役割をもちますが、過剰に分泌してしまうと毛穴を詰まらせ開き毛穴の原因となります。
ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、加齢などが皮脂の過剰分泌の原因とされています。
汚れが肌に残っている
皮脂や角質などの汚れが肌に残ってしまうと、その汚れが毛穴に蓄積されやすくなります。不十分なスキンケアにより蓄積された汚れは毛穴を詰まらせるだけでなく、次第に毛穴を押し広げてしまうため注意が必要です。
日頃のスキンケアを丁寧に行い毛穴の汚れを残さないようにしましょう。ただし、過剰に洗いすぎると肌トラブルの原因にもなるため、後述するスキンケアの方法を参考に日頃のケアに取り組んでみてください。
加齢による肌のたるみ
年齢を重ねると肌のハリやうるおいが減ったり、筋肉が衰えたりすることで肌がたるみます。肌がたるむと毛穴を縦長に広げてしまい、結果として毛穴が大きく見えてしまいます。
加齢による毛穴の開きが気になってきたら、肌のハリや弾力を取り戻すためにエンジングケアを取り入れるとよいでしょう。
老化による皮脂成分の変化
加齢によって皮脂の成分が変化することも開き毛穴の1つの要因です。皮脂の主成分である脂肪酸は、本来であれば不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸がバランスよく構成されています。
しかし、年齢を重ねるにつれ脂肪酸のバランスは崩れ、ドロドロとした飽和脂肪酸の割合が高くなると言われています。その結果、毛穴が詰まりやすくなり毛穴が開いてしまいます。
ストレスや生活習慣の乱れ
毛穴の開きには、ストレスや生活習慣の乱れも影響します。過剰なストレスや睡眠不足、食生活の乱れは皮脂が過剰に分泌されたり、血液のめぐりを悪くし栄養が十分に行き渡らなくなったりする原因になります。
また、睡眠が不十分だと成長ホルモンの分泌量が減るため、皮膚のターンオーバーの乱れにつながります。
毛穴の開きを改善するための正しいセルフケア
開き毛穴を改善するためには正しいスキンケアをすることが大切です。ここでは正しいケアの方法を解説します。
【毛穴の開きを改善するための正しいセルフケア】
・正しい方法で洗顔・クレンジングをする
・保湿を徹底する
・生活習慣を見直す
正しい方法で洗顔・クレンジングをする
開き毛穴を改善するためには、毎日肌の汚れやメイクをしっかり落として毛穴を詰まらせないことが基本です。肌に汚れやメイクが残ると皮脂や古い角質と混ざって毛穴に蓄積し、詰まりを起こす原因となります。
洗顔では洗顔料をたっぷり泡立て、力を入れずにやさしく洗いましょう。クレンジングはやさしくなじませ、成分が残らないよう丁寧に洗い流してください。
保湿を徹底する
洗顔後の肌は毛穴が開き乾燥しているため、刺激にとても敏感な状態です。洗顔で汚れを落としたら化粧水でうるおいを与え、乳液やクリームなど必要な油分を補うことで肌と毛穴の状態を整えましょう。
保湿する際は適量を顔全体にやさしくなじませ、肌を刺激しないようにつけるのがポイントです。
生活習慣を見直す
前述したように、ストレスや生活習慣の乱れは毛穴の開きの原因となります。適度な運動や睡眠を十分にとり、バランスのとれた食事を心がけましょう。
ライフスタイルが整えば肌のターンオーバーの改善にもつながり、肌のハリやキメが整います。とくに現代人はストレスを多くためがちです。自分なりのストレス発散方法を見つけ、心身ともに健康を保ちましょう。
毛穴の開きが改善しない場合は美容皮膚科での治療も検討しよう
上記の3つのセルフケアを実践しても毛穴の開きが改善しない場合は、美容皮膚科での治療も検討するとよいでしょう。美容皮膚科では以下のような治療を受けられます。
【美容皮膚科での治療】
治療方法 | 概要 |
---|---|
ダーマペン | 超極細の針を肌にあて小さな穴をつくり、肌の治癒力を高める。 コラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力がアップ。 |
フラクショナルCO2 レーザー | 肌にレーザーを照射して微細な穴をつくり、新しい皮膚の再生を促進。 熱を与えることでターンオーバーを促す。 |
レーザートーニング | 弱い出力のレーザー光を照射。 余計な刺激を与えることなく肌のキメを整える。 |
ケミカルピーリング | サリチル酸などの薬品を肌に塗り、古い角質層を剥離・除去。 皮膚のターンオーバーを正常に戻し皮膚の再生を促す。 |
上記のようにさまざまな治療法がありますが、いずれも肌のターンオーバーを整え皮膚の状態を改善する効果が期待できます。毛穴の状態によって適する施術は異なるため、どの施術が適しているかクリニックできちんと相談してから治療するようにしましょう。
毛穴の開きを悪化させる間違ったケアとは?
毛穴の開きを改善するにはスキンケアが大切なのはもちろんですが、なかには間違ったケアをして悪化させてしまうケースも。そこで毛穴の開きを悪化させてしまう間違ったケアもご紹介します。ご自分が当てはまっていないかセルフチェックしてみてください。
【毛穴の開きを悪化させる間違ったケア】
・肌を摩擦している
・紫外線ケアが不十分
・油分を取りすぎている
・洗顔・クレンジングをし過ぎている
肌を摩擦している
肌の表皮はいくつかの層から構成されていますが、その一番外側にあるのが角質層です。角質層は外部の刺激から肌を守ったり、肌内部の水分を維持したりなどバリア機能としての役割があります。
しかし顔をこすったり、引っかいたりして摩擦を繰り返すと角質層がダメージを受けるため、バリア機能が低下する要因になります。バリア機能が低下した肌は刺激に敏感となるため、毛穴が開くだけでなく小じわや肌のごわつきなどさまざまな肌トラブルの原因となります。
紫外線ケアが不十分
紫外線は肌を黒くするだけでなく、肌表面の細胞を傷つけ炎症を引き起こします。さらに、紫外線は肌の奥深くにも到達し、しわやたるみなどの原因となるため、肌はダメージから身を守るために角質を厚くさせ、ゴワゴワとした質感に変化します。
このように、紫外線ケアが不十分の状態が続くとどんどん角質が厚くなり、肌のキメが乱れやすくなるため毛穴が目立ちやすくなってしまいます。
油分を取りすぎている
適度な油分は肌の状態を良好に保つのに役立ちますが、油分の取りすぎは逆効果になります。なぜなら、油分が多すぎると肌は乾燥しやすくなり、その乾燥を防ぐために肌は皮脂を余分に出してしまうからです。
過剰な皮脂は毛穴を詰まらせ、押し広げてしまう要因となるため油分の取りすぎには注意しましょう。
洗顔・クレンジングをし過ぎている
洗顔は肌を清潔に保つために大切なケアですが、必要以上に洗顔しすぎると水分や油分まで失われてしまい肌が乾燥する原因に。乾燥した肌は敏感になりやすくダメージも受けやすいため、その状態を放置すると毛穴の開きは改善しにくくなってしまいます。
洗顔・クレンジングの際はどちらもやさしく丁寧に行い、頻度も1日2回までを目安にしましょう。
まとめ
その原因は過剰な皮脂分泌や生活習慣の乱れ、加齢などさまざまです。
適切なケアをしても改善を感じられない場合はクリニックでも治療できるため、専門の医師に相談するとよいでしょう。