
メラニン色素を減らして肌をきれいにするにはどうしたらいいの?
とお悩みではないでしょうか。
メラニン色素は紫外線から肌を守る重要な役割を果たしていますが、つくられすぎると肌に溜まってシミの原因になってしまいます。
この記事ではメラニン色素を減らす方法をはじめ、色素沈着の仕組みや原因についても詳しく解説します。メラニン色素が多い人の特徴についても紹介するので、シミを減らしたい方はぜひ最後までご覧ください。
メラニン色素とは

メラニン色素は「チロシン」というアミノ酸を原料に、表皮の基底層に存在する「メラノサイト」と呼ばれる細胞でつくられます。
「メラニン色素」と聞くと、日焼けやシミの原因となる悪いものといったイメージをもつ方もいるかもしれません。しかし、本来は紫外線のダメージから肌を守る役割をもつ重要なものなのです。
色素沈着(シミやそばかす)が起こる仕組み

正常な肌の場合、メラニン色素はターンオーバーによって古い角質とともに排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れ、メラニン色素が肌に溜まるとシミやそばかすの原因になります。
肌のターンオーバーが乱れる原因には、生活習慣の乱れやストレス、過度な飲酒、喫煙などのさまざまなものが挙げられます。
メラニン色素が増える原因

メラニン色素が増える一番の原因は紫外線によるダメージ(光老化)であり、そのほかにも次のようなものが原因として挙げられます。
【メラニン色素が増える原因】
・紫外線
・加齢
・肌への強い刺激
・ターンオーバーの乱れ など
上述したとおり、メラニン色素自体は悪いものではありません。しかし、上記のような原因で過剰に生成されたメラニン色素が皮膚のなかに溜まると、色素沈着してシミになるのです。
メラニン色素を減らす方法

肌の色素沈着を防ぐには、メラニン色素を減らすことと、今以上に増やさないことが重要です。メラニン色素を減らす方法としては、主に次のようなものが挙げられます。
【メラニン色素を減らす方法】
・紫外線対策をする
・適切なスキンケアを行う
・生活習慣を見直す
・メラニン色素を減らす働きのある食材を取り入れる
・定期的にストレスを解消する
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
紫外線対策をする
メラニン色素が増える一番の原因は紫外線です。紫外線を浴びると、紫外線のダメージから肌を守るためにメラニン色素が増加します。
対策としては、日焼け止めをこまめに塗ることに加えて、日傘や帽子、アームカバーなどで物理的に紫外線を遮断するといいでしょう。外出する際は、日差しが強い日を避けたり、紫外線の量が多い日中の時間を避けたりすることもおすすめです。
適切なスキンケアを行う
保湿やピーリングなどの適切なスキンケアを行えば、肌のターンオーバーが整い、メラニン色素を排出しやすくなるでしょう。
また、メラニン色素の生成を抑制する成分である「ビタミンC」や「ハイドロキノン」などを配合するスキンケア商品を使用するのもいいでしょう。
スキンケアの際は、なるべく肌に刺激を与えないことが重要です。クレンジングや洗顔の際に肌をゴシゴシこすると、刺激から肌を守るためにメラニンの生成が促される場合があります。
生活習慣を見直す
食事や運動、睡眠などの生活習慣が乱れていると、肌のターンオーバーの周期が長くなり、メラニン色素の排出が遅くなってしまいます。
また、不規則な生活をしている方では「活性酸素」が増えやすいといわれています。活性酸素は呼吸によって取り込まれた酸素から派生するもので、細胞間の情報伝達や免疫機能の調整などに関わる物質です。
活性酸素は本来人間のからだに必要なものですが、正常な細胞を傷つける働きをもっており、メラノサイトを刺激してメラニン生成を促すことがあります。
ターンオーバーの乱れや活性酸素の発生を防ぐためにも、日頃からバランスのよい食事や十分な睡眠時間の確保などを心がけることが大切です。お酒やタバコもメラニン生成を促進する要因であるため、控えることをおすすめします。
メラニン色素を減らす働きのある食材を取り入れる
美肌を目指すためには、基本的に1日3食をバランスよく食べることが重要ですが、とくにビタミンCが豊富な食材を積極的に取り入れるといいでしょう。ビタミンCにはメラニン色素の生成を抑制したり、すでにできてしまったメラニン色素を薄くしたりする作用があるためです。
ビタミンCが豊富な食材には、ブロッコリーやイチゴ、ピーマン、柑橘類、キウイフルーツなどが挙げられます。ビタミンCは熱に弱いため、なるべく加熱せずに生の状態で食べることをおすすめします。
定期的にストレスを解消する
過度なストレスはシミの原因であるメラニン色素の生成を促すため、自分なりのストレス解消法をもっておきましょう。
ストレスを感じると、細胞を傷つける性質をもつ「活性酸素」が発生しやすくなります。活性酸素はメラノサイトも刺激するため、メラニン色素の生成を促してしまうのです。
ストレスをなるべく少なくするためには、定期的にリフレッシュする習慣をつけておくといいでしょう。「何も考えずに近所の公園を散歩する」「好きな入浴剤で湯船にゆっくりつかる」など、自分が好きなことを見つけてみてください。
メラニン色素が多い人の特徴

【メラニン色素が多い人の特徴】
・地黒
・地毛が黒髪
メラニン色素には「ユーメラニン(黒系の色素)」と「フェオメラニン(黄色系の色素)」の2種類があります。上記のような人たちにはユーメラニンが多く、もっているメラニン色素の総量も多いといえます。
地黒の人はメラニン色素の量が多いため、日焼け(メラニンが増えて肌が黒くなる)をしやすいといえるでしょう。その一方で、メラニン色素の量が少ない色白の人では、赤くなるだけで日焼けせず、のちに肌の色が元に戻る傾向にあります。
まとめ

メラニン色素は紫外線から肌を守る重要な役割を果たしていますが、過剰に生成されるとシミの原因になってしまいます。
健やかで美しい肌を手に入れるために、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。