しかし毛穴周辺の皮膚はとても繊細です。やり方を間違ったり、悩みにあっていない方法でパックしたりすると肌に大きな負担をかけてしまいます。自分にあった方法で毛穴パックをして、なめらかな毛穴レス肌を目指しましょう。
今回は毛穴パックの種類と、正しい方法をお伝えします。毛穴パックをして後悔しないように、参考にしてみてください。
毛穴パックの種類
毛穴パックには3つの種類があります。
-貼って剥がすシールタイプ
-塗って剥がすクリーム・クレイタイプ
-塗って洗い流すクリーム・クレイタイプ
それぞれの特徴を見ていきましょう。
貼って剥がすシールタイプ
ドラッグストアで一般的に売られているシールタイプのパックです。主に鼻の毛穴悩み用に作られています。
パックを水に濡らしてから、鼻の形に沿って貼ります。少し時間を置いてから剥がすことで、毛穴の汚れがシール面にくっついて剥がれるというものです。
塗って剥がすクリーム・クレイタイプ
毛穴に塗って時間を置くことで固まるクリームやクレイのパックです。毛穴の凹みにフィットしやすく、クリームの油分やクレイなどの成分が優しく汚れを吸着します。
保湿成分など肌のコンディションを保つ成分も含まれていることが多く、毛穴悩み以外にもくすみやハリにアプローチできることが特徴です。
塗って洗い流すクリーム・クレイタイプ
先ほど紹介したものと同じテクスチャータイプでも固まらない種類のパックがあります。このタイプのパックは、時間が経っても柔らかいままで優しく汚れを洗い流せるアイテムです。
固まるタイプのパックと同様に、汚れを取り除くだけでなくうるおいを与えたり、美容成分を浸透させたりできます。剥がすときのダメージを極力減らしたいという方は、洗い流すタイプのパックがいいでしょう。
毛穴パックが効く毛穴の悩み
そもそも毛穴パックはどんな悩みを解決するために使うのがいいか知っていますか。毛穴パックは以下のような毛穴の悩みに有効です。
-角栓が目立つ
-黒ずみが気になる
-触るとザラザラする
-毛穴の汚れが気になる
-毛穴周りが乾燥してゴワつく
基本的には毛穴の汚れを取り除き、肌のコンディションを整えることが目的です。
毛穴の中には大気中の微小なチリやメイクが入り込んでしまうことがあります。また、内側では皮脂が分泌され、ターンオーバーによって古くなった角質が剥がれ落ちています。
本来の健康的な状態であれば毛穴内の汚れや皮脂、古い角質はスムーズに肌表面に出ていきます。しかし洗浄不足や保湿不足により、毛穴のコンディションが乱れると中でたまって角栓に育ってしまうのです。
そのため毛穴パックを定期的に行うことで、適度に汚れを取り除き、肌のコンディションを整えて毛穴づまりを防ぐことが大切です。
毛穴パックのメリット
毛穴パックのメリットは2つです。
【1】汚れを取り除き毛穴をキレイにする
【2】毛穴を保湿して肌をなめらかに保つ
【1】汚れを取り除き毛穴をキレイにする
一番のメリットは、やはり毛穴の汚れが取れることでしょう。毛穴パックは毛穴づまりに関するトラブルを解消するために、最適なアイテムと言えます。
特に角栓を取り除くなら毛穴パックが必要です。角栓のように大きくなった汚れは、洗顔ではどうしても落としきれません。
【2】毛穴を保湿して肌をなめらかに保つ
意外かもしれませんが、毛穴パックには保湿効果もあります。ただし、シールタイプは保湿効果は期待できないので注意が必要です。
肌のうるおいが不足すると、肌がゴワつき硬くなります。肌の柔軟性とハリが失われることで、さらに毛穴が目立ちやすくなるという悪循環になってしまうのです。毛穴のトラブル予防のために、洗浄だけでなく保湿するケアも忘れないようにしましょう。
毛穴パックのデメリット
毛穴の汚れを取り除く毛穴パックですが、デメリットもいくつかあります。きちんと理解して、正しく取り入れるようにしましょう。
主なデメリットは3つです。
【1】肌に大きな負担がかかる
【2】必要な角質まで取り除くことがある
【3】角栓が全て取り除けるわけではない
【1】と【2】は特に剥がすタイプのパックに言うことができます。吸着力が強すぎて、毛穴の汚れ以外の部分にもくっついてしまい、剥がれるときに物理的なダメージを与えてしまうのです。肌トラブルになりやすい方は、できるだけマイルドなオイルやクリームを使ったり、毛穴パックの頻度を少なくしたりするといいでしょう。
【3】についてですが、角栓は毛穴の奥深くにできている場合が多く、全てが取れるわけではありません。しかし角栓は一気に全て取ると肌のバランスを崩してしまいます。パックを適切に使い、自然に取れた分だけで十分だと理解してケアをしましょう。
毛穴パックでごっそり取る方法
<準備>
毛穴をごっそり取るためには、パック前の準備が必要です。まずはクレンジングや洗顔をして肌をフラットな状態にしましょう。
<温める>
メイクや汚れを落としたら、毛穴をゆるめて汚れが外に出やすい状態に整えます。毛穴は温かいとゆるみ、冷たいと引き締まります。ですから、スチームやホットタオルを使ってパックする部分を十分に温めましょう。
<パックを付ける>
3分から5分ほど温めることで毛穴から汚れを取り除きやすい状態になります。パックの使用方法をよく読んで、適切に肌につけましょう。
シールタイプの場合は鼻の凹凸に合わせて密着させます。肌への負担をできる限り減らすために、貼ったあとはしっかり水に濡らしましょう。
クリームタイプやクレイタイプは、たっぷりめに毛穴に塗ります。毛穴の凹凸にしっかり馴染む量がおすすめです。
<パックを取る>
適当な時間を置いたらパックを取ります。
剥がすタイプのパックは、慎重にじわじわと剥がします。くれぐれも一気に剥がさないようにしましょう。
洗い流すタイプのパックはぬるま湯で優しくすすぎます。しっかり汚れを吸着させたい場合は、すすぐ前に指先で円を描くようにくるくるとマッサージします。このとき力が強すぎると肌を摩擦してしまうので注意しましょう。
毛穴パックの注意点5個
毛穴パックは正しく行うことでデメリットを最小限に抑える事ができます。実際にパックをする前に、注意するポイントを5つチェックしましょう。
1. 肌が清潔な状態でパックをする
古い汗や皮脂、汚れがついていない肌にパックをすることで、効果を最大限に引き出すことができます。パックの前はメイクを落とし、可能であれば洗顔まで行うようにしましょう。
アイテムによっては顔に水分が残っていない状態で使うことが推奨されています。その場合は優しくタオルドライをして、水分を拭き取りましょう。
2. 一気に汚れを取り除こうとしない
毛穴の汚れを一気に取り除こうをすると、肌に大きな負担がかかってしまいます。毛穴の汚れが気になりすぎてしまい、必要以上の回数を続けて行ったり、強くこすったり、目安の時間以上に放置したりする方がとても多いです。
過剰なケアは毛穴を大きく開いて、新たなトラブルにつながる可能性があります。実は開いた毛穴を小さくすることは美容医療でも難しいと言われています。無理なパックをして毛穴を大きく広げると、自力で戻すことはほぼ不可能と言えるでしょう。
広がった毛穴を小さく戻すことはできません。ですから無理に汚れを取り除かずに、パックの使用方法を守って適切にケアしましょう。
3. 使用頻度を守る
毛穴パックを行う目安は月に1回から週に1回までです。それ以上はできるだけ行わないようにしましょう。
実は毛穴のなかの角栓は、毛穴の皮膚を保護する役目もあります。乾燥を防ぎ、余分な汚れが毛穴の中に入ってこないようにしているのです。そのため一気に取り除いてしまうと毛穴の状態が不安定になり、ニキビなどの他のトラブルを招くこともあります。
毛穴から飛び出すほど成長した角栓は取り除く必要がありますが、しつこく洗い流さなくても肌の健康は保つことができます。適切な頻度を守って、健やかな肌を維持しましょう。
4. 洗い残しがないようにしっかりすすぐ
パックの材料が肌に残ったままになっていると、肌荒れなどのさらなる肌トラブルの原因になります。毛穴パックは一時的に塗るための処方で作られており、肌の上に長時間おいておくと思いもよらない変化が起こる可能性があるからです。
肌に刺激になるものがずっとついている状態だと、皮膚は自分を守るために対抗します。皮脂を多く分泌したり、角質層を厚くしたりして、毛穴がさらに目立つ環境になることも。
パックを洗い流すときはヌルヌルした感触がなくなってから、さらに多めにすすぐようにしましょう。
5. パック後は必ず保湿をする
シールタイプだけでなく、クリームタイプやクレイタイプのパックのあとでも必ず保湿を行います。パック後の肌は水分が蒸発しやすい状態です。せっかくパックで補給しても、保湿をしなかったら乾燥してしまいます。
パック後は化粧水とクリームでしっかり保湿をしましょう。化粧水は、ゆるめた毛穴を落ち着かせるためにも有効です。毛穴をゆっくりと引き締めて、肌をなめらかに整えます。
毛穴ケアでワセリンパックは?後悔?
毛穴の汚れを取る方法として、よく「ワセリンパック」が紹介されているのを目にすると思います。ワセリンパックは非常に取り入れやすく、コスパがいいので実践する方が多い方法です。
ワセリンパックはワセリンの油分と毛穴の汚れをなじませて取り除きます。ワセリン自体は非常に安全性が高いことが確認されているので、毛穴パックには適しているといえるでしょう。
ワセリンパックの方法は、他の毛穴パックを行うときとほとんど同じです。肌を清潔に整えてワセリンをたっぷり塗り、時間をおいて洗い流します。
よりしっかり汚れを取り除きたい場合は、ワセリンを塗る前にホットタオルで毛穴を温めます。またパック中はラップで覆い、密着度を上げるといいでしょう。
5分ほど経過したら綿棒を転がすようにして優しくワセリンを取ります。最後は泡立てた洗顔料を使って洗い流しましょう。
ワセリンパックをして後悔をしたという方は、毛穴が開いたりニキビができたりしている人です。毛穴が開いた人はパックのやりすぎ、ニキビができている人はワセリンを十分に落としきれていなかったことが考えられます。
先ほど紹介した注意点をしっかり守って正しく行えば、毛穴パックに活用できます。
毛穴ケアでオイルパックは?後悔?
オイルパックとはベビーオイルやクレンジングオイルでパックをして、毛穴の汚れを取り除く方法です。ディープクレンジングと呼ばれることもあります。
毛穴が気になるパーツに集中的にオイルを塗ることで、毛穴のより深いところの汚れを洗い流します。
こちらも擦らず、しっかり洗い流せば肌への負担が少なく毛穴パックができるのでおすすめです。普段使っているクレンジングオイルでできるので、思い立ったときにすぐに取り組める手軽さも日々のケアに適していると言えるでしょう。
まずは毛穴が気になるところへ多めにクレンジングオイルを塗ります。汚れとオイルがしっかり馴染むように、5〜10分置きましょう。
目安の時間が経過したら、指先で円を描くようにマッサージして、さらになじませます。最後に通常のクレンジングと同じように洗い流せばオイルパックが完了です。
この方法であれば週に2〜3回パックしても構いません。マイルドに汚れを落とすので、普段のケアにぴったりです。
オイルパックをして後悔したという方は、ゴシゴシと擦りすぎが原因で肌が荒れていると考えられます。指に力が入らないように注意してパックをしましょう。
まとめ
毛穴トラブルに有効な毛穴パックについて紹介しました。毛穴パックや汚れを適度に取り除き、肌のコンディションを保つために、ぜひ取り入れたいスペシャルケアです。
ただし正しい使い方で行わなければ肌に大きなダメージになってしまいます。擦り過ぎや使用頻度が多すぎることがないように注意しましょう。少しずつケアすることで自然ときれいな肌を作ることができます。毛穴のトラブルは根気強く取り組むことが美しさへの秘訣です。
毛穴用パックを買う方法も、ワセリンやオイルパックで代用する方法もあるので、自分がやりやすい方法を試してください。