この記事では、そのような透明感あふれる「透明肌」に近づけるようなスキンケアやメイク方法、さらに日常生活のポイントについてご紹介します。
透明肌とは?
透明肌とは、肌トラブルがなく清潔感と程よいツヤ感を持つ透明感のある肌を指します。透明肌になれることでヘアスタイルやメイクが綺麗に映ること、さらにトラブルのない肌を保つことで自分に自信が生まれる女性は多いと思います。
しかし、近年の外部環境の悪化や生活習慣により肌が敏感になりやすい方、毎日の食生活により敏感になりやすい方など、肌荒れの原因は人によって様々です。トラブルのない肌を保つことは非常に難しく、一度肌が荒れてしまうとその原因の追及にも時間がかかる場合があります。
この記事では、トラブルが起きている時にも役に立つメイクのポイントについてもご紹介します。
肌に透明感がない原因3個
1. 乾燥
乾燥は、肌がくすむ原因になります。季節による乾燥、保湿ケア不足、紫外線などによって乾燥が引き起こされると、ターンオーバーが乱れ、角質が剥がれるのが遅れてしまい、くすみへとつながります。
乾燥は肌にとって大敵なので、保湿ケアをしっかり行うことが大切です。
2. 血色が悪い
血流が悪くなると皮膚の薄い部分の血色が悪くなり、顔色が悪く見えてしまいます。血流が悪くなる要因は、冷え性・寝不足などによる疲労・運動不足・栄養不足などが考えられます。
血行を良くするためには、よく睡眠をとって、健康的な食事をすることが欠かせません。身体を温めるような行動も行ってください。
3. 糖化
肌の糖化も肌のくすみの原因です。肌の糖化は、老化へとつながるため、できるだけ対策しておきたいところです。
糖化は、摂りすぎた糖分が原因です。大盛りや食べすぎを頻繁にしている人は、余った糖分が血液中に漂い、タンパク質と結合・変質してAGEs(エイジス)になります。
食べ過ぎをやめ、食事の内容を見直し、余分なエネルギーを摂りすぎないようにしましょう。
透明肌になる方法4個[スキンケア]
1. 肌にしっかりと水分を与える
紫外線を浴びる直前の「朝パック」がおすすめです。パックと聞くと夜に行うイメージがありますが、紫外線を浴びる前の朝に行うことで紫外線ダメージを軽減できます。
肌が水分でしっかりと保湿されることでみずみずしいツヤがあり、透明感の溢れる美肌に繋がります。また、肌の一番外側の角質層が十分に保湿されることで紫外線が肌の奥に届くことを予防できます。
顔全体の朝パックをする時間が取れない時は、ニキビや赤みなどの肌トラブルのある箇所だけでも効果があるのでおすすめです。
2. 美白美容液を使用する
肌のくすみに悩む方にとって、最大の敵は紫外線です。その紫外線から肌を守るためには効果の認められた成分を配合している美容液がおすすめです。
美白美容液とは、化粧品と医薬品の間である医薬部外品に分類され、厚生労働省によりその効果が認められている有効成分を規定量配合しています。
美白有効成分にはいくつか種類があるので、現在の肌状態や理想の肌質に合った成分を配合している美容液を選びましょう。今回は肌のターンオーバーを整え、シミやくすみの原因になるメラニンの排出を促す有効成分をご紹介します。
①ビタミンC誘導体
ビタミンCの欠点である吸収性や安定性を改善した成分です。メラニンの還元を促進したり色を薄くする働きがあります。
②リノール酸S
紅花油などに含まれるリノール酸を改良した成分です。紫外線を浴びることで活性化し、メラニンを作り出してしまうチロシナーゼを分解することでメラニンの生成を抑えます。また、肌のターンオーバーを促すことでメラニンの排出もサポートする成分です。
3. 角質ケアでターンオーバーを整える
日頃のストレスや生活習慣によりターンオーバーが乱れると、肌がくすんで見えたり肌トラブルの原因になります。そして、ターンオーバーが乱れることで古い角質が肌に留まりやすくなります。
さらに角質が厚くなることで毛穴が塞がれてしまい、皮脂やその他の汚れが毛穴の中に詰まることでニキビにも繋がります。
このような肌の負のループを防ぐためには、角質ケアによって古い細胞を排出し、新しい細胞が肌表面にある状態を維持することが大切です。敏感肌や乾燥肌の方こそ、日頃の保湿ケアの効果を高めるために定期的な角質ケアはおすすめです。
4. メイクの濃さに応じたクレンジングを行う
クレンジングアイテムにはオイル、バーム、ジェル、クリームなど様々な種類がありますがそれぞれの洗浄力は異なるため、メイクの濃さに合った適切な洗浄ケアが美肌を保つ秘訣になります。
濃いメイクをした日にもかかわらず、洗浄力の低いクレンジングでスキンケアを済ませてしまうと毛穴汚れの原因になってしまいます。
一方、ナチュラルメイクをした日に洗浄力の高いクレンジング剤を使用すると肌の水分量が必要以上に少なくなってしまい、乾燥やテカリなどの肌トラブルの原因になります。メイクの濃さに合わせてクレンジングを行うことは肌トラブルのない肌をキープする上で非常に大切です。
①クレンジングオイル/クレンジングバーム
油分の配合率が一番高いのでメイク汚れがしっかり落とせます。クレンジング剤の中で洗浄力が一番高く、しっかりメイクをした日に最適です。また、脂性肌気味でニキビに悩む方にもおすすめです。
②クレンジングジェル
油性ジェルと水性ジェルの2種類ありますが、どちらもクレンジングオイルより洗浄力は優しいです。混合肌の方やナチュラルメイクの日におすすめです。水性ジェルはマツエクでも使用できるものが多いですが、洗い上がりはさっぱりするものが多いので乾燥肌の方は注意が必要です。
③クレンジングクリーム
洗浄力は高くなく、肌への負担も少ないクレンジングタイプです。ナチュラルメイクの日や乾燥肌の方におすすめです。
④クレンジングミルク
洗浄力がクレンジングの中で一番低いタイプです。肌負担を限りなく少なくしたい方、肌荒れがなかなか改善されずお悩みの方におすすめです。ファンデーションをしっかりとつけた日は全て落とし切ることが難しいタイプなので注意しましょう。
透明肌になる方法3個[生活習慣]
1. 食物繊維が豊富な食べ物を食べる
肌がくすむ原因の一つは胃腸の不調により便秘がちになり、体内に老廃物が溜まってしまうことです。食物繊維には2つの種類があり、便を柔らかくする働きのある水溶性食物繊維と便のかさを増す不溶性食物繊維があります。
自身の体調に合わせ、2種類の食物繊維をバランス良く意識的に取りいれることで効率良く腸内環境を整えることが出来ます。
①不溶性食物繊維
腸の動きが鈍いと感じる時におすすめです。
サツマイモやごぼう、キノコ類などのボソボソ・ざらざらした食感が特徴です。穀類、野菜、豆類、キノコ類、果実、海藻、エビやカニの殻にも含まれています。胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみます。腸の動きを刺激し、便通を促進します。
②水溶性食物繊維
ネバネバ系とサラサラ系と呼ばれる食べ物に多く含まれています。昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里芋、大麦、オーツ麦などに含まれます。
2. リンパマッサージで顔の血流を促進する
お顔の血行不良が起こっている時は体全体も血液の流れが滞っている場合が多いです。そのような時はマッサージで体をほぐし、老廃物を排出しやすくしましょう。
首の付け根にもなる耳の後ろは老廃物のゴミ箱と呼ばれるほど、リンパが詰まりやすい場所です。人差し指の先などを使い、痛気持ち良い程度の力加減で押してみましょう。老廃物が流れやすくなり、フェイスラインもスッキリします。
そして、耳の後ろをしっかりとほぐした後は、そのまま鎖骨まで流れるようにマッサージをしてください。デコルテラインのリンパもしっかりと流しましょう。鎖骨が見えにくくなってしまっていたり、押すと痛みを伴ったりする場合は、日頃から緊張しやすい状況が続き、頑張り過ぎてしまっていることが考えられます。寝る前にしっかりとここをほぐすことで睡眠の質も向上します。
3. 湯船に浸かり体の血流を促進する
透明肌から遠ざかってしまう大きな原因の一つは「体全体の冷え」です。日本人女性の多くが悩む冷え性を改善するには「入浴」が非常に大切です。シャワーだけでは体の芯まで温まりにくく、時間に余裕のある日は湯船に浸かることをおすすめします。
湯船に浸かるだけで副交感神経(リラックス神経と呼ばれることも)が優位に働き、寝つきの改善効果が期待できます。体が温まり血流が良くなった状態で質の高い睡眠に入ることが出来ると、透明肌にさらに近づくことが出来ます。
また、湯船に浸かり体を温めながらリンパマッサージを行うとその効果も高まりますのでおすすめです。
透明肌になる方法3個[メイク]
1. 下地の前に日焼け止めを塗る
ベースメイクでは紫外線防御機能入りの化粧下地が主流ですが、下地の一般的な塗布量では紫外線から肌を守りきれていないことが多いです。また花粉症の時期などでマスクをつけることが多い時期は、より入念に日焼け止めを塗布することをお勧めします。
くすみを引き起こす紫外線A波は冬でも夏の半分程度降り注いでいます。日差しは弱いですが冬の紫外線量でも肌にはダメージを与え続けますので季節を問わず、メイク下地の前に日焼け止めを塗布しましょう。
2. 肌状態に合うコントロールカラー下地を選ぶ
人それぞれの肌状態によってくすみにも種類があります。その種類によって適切なコントロールカラーも異なりますので、ご自身の肌状態に合わせた化粧下地を選びましょう。
①イエロー
しみやソバカス、肌の色むら、赤みが出やすい人におすすめのコントロールカラーです。顔全体に赤みが出ないタイプのニキビ肌の方にもおすすめな使いやすいカラーです。
②ピンク
肌に血色感をプラスできるコントロールカラーです。血色感が薄れ肌がどんよりと疲れて見えてしまう人におすすめです。
③ブルー
黄ぐすみにお悩みの方や透明感が欲しい方におすすめのコントロールカラーです。くすみやすい目周りなど、ピンポイントでの使用がおすすめです。
④パープル
ピンクとブルーの両要素を持つコントロールカラーです。血色感をプラスし、トーンアップも叶えてくれるコントロールカラーなのでカラー下地を初めて使う方にも使いやすいです。
3. 肌の状態に合うコンシーラーを選ぶ
目の下のクマやくすみは顔全体の印象に大きく影響します。コンシーラーというとベージュ色のハイカバーなコンシーラーを想像される方が多いかもしれません。しかし、コンシーラーもその目的別に適切なカラーが異なります。購入前にもう一度鏡の前でご自身のクマの色やお肌の悩みを確認するのもおすすめです。
・青クマ:オレンジ色のコンシーラーがおすすめ
・黒クマ:パール入りで光を取り込めるものや」ベージュ色のコンシーラーがおすすめ
・茶クマ:イエロー色のコンシーラーがおすすめ
・シミ:普段の肌色よりも少しダークトーンのコンシーラーがおすすめ
まとめ
肌トラブルがなく自然なツヤがある透明肌には女性の誰しもが憧れるのではないでしょうか。透明肌を保つ上で最も大切なことは「肌トラブルが起きにくい肌状態を維持すること」です。そのためには、メイクアップアイテムだけでなく日頃の食生活や生活習慣によって体全体を整えることが必要不可欠です。