酵素洗顔の頻度は?毎日使える?効果と使い方

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酵素洗顔は、毛穴の開きや角栓が気になるときに重宝するスキンケア商品です。しかし、酵素洗顔に対して「ヒリヒリしそう」「肌に負担をかけるのでは」などのイメージを持ち、挑戦できずにいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、酵素洗顔の正しい頻度や肌に負担をかけにくい使い方を分かりやすく解説します。

目次

酵素洗顔とは?

酵素洗顔とは、酵素の力で皮脂汚れやタンパク質汚れを分解し、取り除きやすい状態に変えてくれる洗顔料です。酵素洗顔には、皮脂分解酵素・タンパク質分解酵素の両方もしくはいずれかが配合されます。

◯皮脂分解酵素(脂肪分解酵素)
毛穴に詰まったメイク汚れや古い皮脂など油分を含む汚れに働きかけて、角栓や毛穴トラブルの解消を助けてくれる酵素です。たとえばリパーゼが、皮脂分解酵素に該当します。

◯タンパク質分解酵素
古い角質を分解し、くすみや黒ずみの解消を助けてくれる酵素です。たとえば、プロテアーゼ・パパイン酵素などがタンパク質分解酵素に該当します。

一般的には複数種類の酵素が配合されている商品ほど汚れを取り除く働きが強く、しっかりとした効果を期待できる商品です。ただし、汚れを取り除く働きが強い商品ほど肌に負担をかける可能性がありますから、「強いものほど、望ましい」と考えることは避けてください。

酵素洗顔は毎日使える?おすすめ頻度は?

酵素洗顔は集中ケアに活用する商品ですから、毎日使用することは避けましょう。酵素洗顔を使用する頻度の目安は、週に1回〜2回です。初めて酵素洗顔に挑戦する人には週1回のお手入れから始めて、頻度を調整する方法をおすすめします。

週1回のお手入れでは物足りなく感じる場合は、週2回へと増やしましょう。週2回に増やしたときに肌荒れ・かゆみ・赤みなどが起きた場合は酵素洗顔の使用を一旦やめて、様子を見ます。もしくは、使用した酵素洗顔を持参して皮膚科を受診し、医師のアドバイスを受けてください。

なお、酵素洗顔の適切な頻度は、年齢や肌の状態によっても変化します。一般的には年齢を重ねるほど肌が弱り、刺激に対して敏感に反応しやすくなりますので、酵素洗顔の頻度を減らすと安心でしょう。季節の変わり目など肌が弱りやすい時期も同様に、酵素洗顔の頻度を減らすことをおすすめします。

酵素洗顔を頻繁に使いすぎるとどうなる?

酵素洗顔を頻繁に使用するとターンオーバーが必要以上に早くなり、バリア機能の低下を招いてしまうリスクがあります。バリア機能とは、体内の水分蒸散を防止したりダニやハウスダストなどから肌を保護したりする機能のことです。

バリア機能が低下するとわずかな刺激に対しても敏感に反応し、かゆみ・赤みなどが起こってしまうことがあります。バリア機能の低下によって乾燥肌・敏感肌が悪化するケースもありますから、酵素洗顔の使用は、適度な頻度に留めてください。

酵素洗顔の効果とメリット5個

酵素洗顔は、毛穴トラブル・エイジングトラブルなど、さまざまな肌の悩みに対処し、理想の状態への変化を助けてくれる優秀なケア商品です。以下では、酵素洗顔の主な効果や使用するメリットを紹介します。

1. 頑固な毛穴汚れを分解して落とせる

まず何よりも頑固な毛穴汚れを分解し、落としやすい状態に変えることができる点です。毛穴の側面にこびりついた汚れは非常に頑固で、普段の洗顔・クレンジングでは完全に落とせません。

「汚れをしっかり落とすため」とゴシゴシ強くこすってしまうと肌に大きな負担をかけて、毛穴トラブルを悪化させるリスクがあります。

そこで活用できるケア商品が酵素洗顔。酵素洗顔を使用すれば強くこすらなくても角栓や黒ずみを取り除けますので、毛穴トラブルの悪化を防ぐことが可能です。

2. ターンオーバーを促進できる

次に、ターンオーバーを促進できるということです。酵素洗顔によって古い角質を取り除くと肌表面が無防備な状態になりますから、「新しい細胞を作ろう」という反応が起こります。

結果として、くすみ・ごわつきの目立たない理想的な状態への変化を目指すことが可能です。年齢を重ねるとターンオーバー周期が遅くなり、くすみなどのトラブルが起こりやすくなると言われます。

「実年齢以上に老けて見られる」「顔色が悪く、お疲れ顔に見えてしまう」などの実感を持つことは、ターンオーバー周期の遅れを疑うサイン。定期的な酵素洗顔によってターンオーバーを促進してあげると、正常な周期に近づき、若々しい肌を作ることができるでしょう。

3. シミやニキビ跡をできにくくする

年齢を重ねるに連れてターンオーバー周期が遅くなると、メラニンの排出がスムーズに進まず、シミやニキビ跡ができやすくなってしまいます。

酵素洗顔によってターンオーバーを促進するとメラニンが排出されやすい状態になり、ワントーン明るい肌への生まれ変わりを助けることが可能です。

4. 化粧水や美容液が入りやすくなることも

古い角質が滞留している肌はごわつき、化粧水や美容液が入りにくい状態です。酵素洗顔で古い角質を剥がしてあげるとごわつく肌が柔らかくなり、化粧水や美容液が入りやすくなることがあります。

また、肌のごわつきは、メイクのノリを悪くする原因です。酵素洗顔によって肌を柔らかくしてあげるとメイクのノリが良くなり、ファンデーションの塗りムラやすぐに崩れる問題を解消できることがあります。

5. 大人ニキビを予防できる

大人ニキビの直接的な原因は、アクネ菌の繁殖です。しかし、ターンオーバー周期が遅くなって毛穴が詰まってしまうことは、アクネ菌の繁殖しやすい状態を作る一因。

そのため、酵素洗顔によって毛穴の詰まりを解消することが、大人ニキビの予防に一役買います。

酵素洗顔の使い方のポイント5個

「酵素洗顔を行っても角栓や黒ずみが取れない」という人は、使い方が誤っているかもしれません。以下では、酵素洗顔する際の注意点やポイントを解説します。

1. 酵素洗顔前の下準備をしっかりと行う

まず、酵素洗顔前の下準備をしっかりと行うことです。酵素洗顔は基本的に、夜のクレンジング後に使用するスキンケア商品にあたります。メイクの濃さに応じたクレンジングを正しく使用し、メイク汚れを落としてから、酵素洗顔を行ってください。

酵素洗顔を行う日は、普段通りの洗顔を休みます。普段通りの洗顔の後に酵素洗顔を行うと「洗い過ぎ」になってしまう可能性がありますので、注意しましょう。

角栓や黒ずみがとくにひどいときには蒸しタオルでパックし、毛穴を大きく開かせてからお手入れを行う方法もおすすめです。

◎蒸しタオルの作り方(電子レンジを使用する方法)
【1】フェイスタオルを水で濡らし、硬く絞る
【2】絞ったフェイスタオルをラップで包む
【3】電子レンジで30秒〜1分程度加熱する

◎蒸しタオルの作り方(お湯を使用する方法)
【1】洗面器に40℃〜50℃程度のお湯を張る
【2】フェイスタオルを巻き、端のみを残してお湯にひたす
【3】お湯にひたしていない部分を持ち、フェイスタオルを絞る

できあがったフェイスタオルは適温に冷ました上で、顔の上に乗せましょう。蒸しタオルでパックする時間は、1分〜3分程度[FN1] が目安です。蒸しタオルが冷める前には顔から外して、酵素洗顔を行ってください。

2. 十分に泡立てて使用する

酵素洗顔の泡立てが足りないと、弱った肌に負担をかけるリスクがあります。泡立てが苦手な人は洗顔ネットを使用し、モコモコの泡のフォームを作ってください。

◎酵素洗顔の泡立て方(手のひらで行う場合)
【1】1回分の酵素洗顔を手の平に出す
【2】少量の水、ぬるま湯を加えつつ、酵素洗顔を泡立てる
【3】できた泡を手の平の上でまとめた後、少量の水やぬるま湯を足しながら更に泡立て、きめ細やかな泡にする

◎酵素洗顔の泡立て方(洗顔ネットで行う場合)
【1】軽く濡らした洗顔ネットに、酵素洗顔を含ませる
【2】少量の水・ぬるま湯を加えつつ、もみ込むように洗顔ネットを動かす
【3】できた泡を手のひらの上にまとめる

酵素洗顔を上手に泡立てるためのポイントは、水やぬるま湯を少量ずつ足すことです。水分が不足しても多すぎても、きれいな泡ができません。

できた泡を手の平に乗せて逆さにしても落ちないくらいの濃密さが、泡立て完了のサイン。酵素洗顔の働きを十分に引き出すためにも手間を惜しまず、しっかりと泡立ててください。

3. 泡立ててから時間を置かずに顔に乗せる

酵素洗顔を泡立ててから長時間経過すると、汚れを落とす力が弱まります。作った泡は時間を置かずに顔に乗せて、酵素洗顔を行ってください。

泡を最初に乗せる場所は、角栓や黒ずみの気になる部位です。肌が乾燥しやすい人は顔全体の洗顔を避け、角栓や黒ずみの気になる部位のみお手入れする方法もよいでしょう。

また、酵素洗顔中にゴシゴシこすらず、優しい力で洗うことも、重要なポイントです。酵素洗顔はただでさえ肌に負担をかけやすいケア商品ですから、肌に負担をかけやすい洗顔方法は避けてください。

角栓や黒ずみを集中的にお手入れしたい場合は指の腹をくるくると、小さな円を描くように動かします。もしくは、柔らかい毛の洗顔ブラシを使用する方法もよいでしょう。

4. 体温よりも低い温度のぬるま湯ですすぐ

酵素洗顔に限ったことではないものの、温度の高すぎるお湯ですすぎを行うと、健やかな肌を維持するために必要な油分まで落としてしまうリスクがあります。

すすぎを行う際には、33℃〜35℃程度・体温よりも低い温度のぬるま湯を使ってください。反対に冷たい水ですすぐと、肌表面の温度が下がり、バリア機能を低下させる恐れがあります。

肌トラブルを防止するためにも、手で触れたときに「冷たい」と感じる程の水を使うことは避けてください。その他、すすぎを行う際のポイントは、以下の通りです。

・シャワーのお湯ではすすがない
・すすいだ後、泡残りがないことを確認する
・最低30回は、ぬるま湯をかける
・すすぎに時間をかけすぎない

すすぎは十分に行うことが大切ですが、時間をかけすぎることもまた、肌トラブルを招いてしまう原因です。丁寧かつ素早くすすぎを進めることで、肌トラブルを防ぎましょう。

5. 酵素洗顔後は十分に保湿する

酵素洗顔後は速やかに化粧水をなじませて、お手入れ中に失われた水分を補います。その後、必要に応じて美容液をなじませて、乳液もしくはクリームで蓋をしましょう。

保湿の基本は、水分の多いものからなじませて、油分の多いものへと進むことです。メーカーから特別な指定がない限り、化粧水・美容液・乳液もしくはクリームの順番を守ってください。

過剰な皮脂によるベタつき、角栓が気になる人でも乳液・クリームなど、油分を含むケア商品を省略することはおすすめしません。乳液・クリームに苦手意識を持つ人はサラサラした質感のケア商品を使用して、保湿の仕上げを行ってください。

まとめ

「酵素洗顔したいものの、肌トラブルが気になる」という人に向けて、正しいお手入れの進め方や注意点を解説しました。

酵素洗顔は正しく使用する限り、穴トラブルの改善を助けてくれる、優秀なケア商品です。毛穴の詰まりや角栓が気になるときの集中ケアに酵素洗顔を上手に使用し、理想の肌を手に入れてください。

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