黄ニキビが取れた後の対処法7個!膿が出てきた時は?

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大きく腫れ上がり膿を持った黄ニキビができてしまうと憂鬱な気持ちになりますよね。黄ニキビは炎症を伴うニキビですから痛み・かゆさを感じるケースも多く、トラブルの早期改善が望まれます。

黄ニキビの原因および取れた後の対処法を正しく把握し、ニキビを繰り返さないきれいな肌を目指してください。

目次

黄ニキビとは?

黄ニキビとは、赤ニキビが悪化して、ニキビの中に膿が溜まった状態です。溜まった膿が黄色く見えることから「黄ニキビ」と呼ばれます。

黄ニキビの特徴はアクネ菌以外に黄色ブドウ球菌が入り込み、増殖しているケースもあることです。早急に治療を進めなければ症状がさらに悪化し、黄ニキビの周囲にまで炎症が広がってしまうこともあります。

そもそもニキビは、古い角質・皮脂が毛穴に詰まり、コメドができることにより、発生するトラブルです。

初期段階のニキビは白ですが、毛穴に詰まった汚れが酸化すると、黒い色に変化します。これがいわゆる「黒ニキビ」です。黒ニキビを放置すると毛穴内部でアクネ菌が繁殖し、赤ニキビができてしまいます。

そこからさらに炎症が悪化し、真皮層まで及んだトラブルが「黄ニキビ」です。真皮層まで及んだトラブルはすぐに治すことが難しく、クレーター状のニキビ跡が残ってしまうこともあります。

黄ニキビの原因

黄ニキビに限ったことではありませんが、いずれの種類のニキビも、過剰な皮脂と角質が原因で発生します。

過剰な皮脂が分泌される原因は、生活習慣の問題や誤ったスキンケアです。脂質や糖質に偏った食事や睡眠不足によって過剰な皮脂が分泌されると毛穴の詰まるリスクが高まり、ニキビの発生を招きます。

誤ったスキンケアの代表例は、ゴシゴシこする洗顔やクレンジングしないで就寝すること。洗顔後の保湿が不足して肌が乾燥することもまた、過剰な皮脂分泌を招きます。

角質はそもそも外部刺激から肌を守るために大切な存在です。ただし、ターンオーバー周期の乱れによって肌表面に未熟な角質が増えてしまうと正常に剥がれ落ちず、毛穴を塞いでしまいます。そして、古い角質や過剰な皮脂の詰まった毛穴はアクネ菌の温床になりがち。

皮脂分泌量のコントロールやターンオーバーの正常化によって毛穴の詰まりを防ぐことが、ニキビ解消の近道です。

黄ニキビが取れた後の対処法7個

黄ニキビが取れた(中の膿が出てきた)ときには極力触れず、安静にしておくことが大切です。下手に手で触れたり膿を押し出したりすると、黄ニキビが治りにくくなる上、ニキビ跡の残るリスクが高くなります。

「しかし、何もしないでいるのは不安」「黄ニキビを極力早く治したい」という人は、下記のような対処法を試してください。

1. こすらずにメイクが落ちるクレンジングを使用する

クレンジングする際に過剰に肌をこすることは、黄ニキビを悪化させる原因です。黄ニキビが取れたときには極力こすらず、優しい力でメイクを落とせるクレンジングに切り替えましょう。黄ニキビを極力早く治すためのクレンジングのポイントは、以下2点です。

【1】クレンジングはすり込まずになじませる
「毛穴の汚れを落とすため」とクレンジングをすり込む行為は、肌に負担をかけてしまいます。メイクの濃さに応じたクレンジングを選択し、優しくなじませるように使用しましょう。

【2】十分な量のクレンジングを使用する
クレンジングの使用量が少ないと、きれいにメイクが落ちません。パッケージに記載された指定量をあらかじめ確認し、十分な量を使ってください。

黄ニキビが気になるときのクレンジングは、「ノンコメドジェニックテスト済み」のものがおすすめです。ノンコメドジェニックテスト済みのクレンジングはアクネ菌に栄養を与えにくく、ニキビを悪化させにくい種類といえます。拭き取りタイプのクレンジングは肌に負担をかけやすい種類ですから、黄ニキビが気になるときには避けてください。

2. 1日2回丁寧に洗顔する

黄ニキビを早く治すために過剰に洗顔する行為は、肌を乾燥させることで過剰な皮脂を分泌させる恐れがあります。洗顔する際の摩擦刺激で黄ニキビが取れることもありますから、朝・夜の1日2回に留めてください。

洗顔のポイントは、十分に泡立てた洗顔料で丁寧に顔を洗うことです。指が直接肌に触れないように意識しつつ、優しく洗顔を進めましょう。

洗顔を終えた後は体温より低い温度のぬるま湯で十分にすすぎ、清潔なタオルで水分を吸収します。タオルでゴシゴシこすってしまうと黄ニキビを刺激しますから、注意しましょう。

3. 鎮静系の基礎化粧品を活用する

アクネ菌の炎症を鎮静するためには、ビタミンCやグリチルリチン酸ジカリウム配合の基礎化粧品を活用できます。

ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、肌トラブルの悪化を防いでくれる働きが期待される成分です。また、ビタミンCはメラニン色素の沈着を防ぐ働きも持つ成分ですから、ニキビ跡の予防効果も期待できます。

グリチルリチン酸ジカリウムとは、カンゾウの根から抽出されたエキスの誘導体です。グリチルリチン酸ジカリウムは優れた抗炎症作用を持ち、頭皮ケア商品や歯磨き粉にも配合されることがあります。

その他、以下のような成分の配合されている基礎化粧品も、黄ニキビの鎮静におすすめです。

・ローズマリー葉エキス
・アラントイン
・アズレン
・シカ(ツボクサエキス)

シカ(ツボクサエキス)は、抗酸化作用によって色素沈着を防止したりバリア機能の修復を助けたりすることが期待される成分です。さらにシカにはコラーゲンの合成を促進する働きが期待され、たるみ毛穴の解消にも一役買います。

4. 食習慣を見直す

食習慣を見直すことは、内側からのニキビ対策に貢献します。肌の代謝を促してくれるビタミンB群や抗酸化作用の期待されるビタミンC、肌荒れの解消を助けるビタミンEを意識的に摂取しましょう。

便秘の解消を助ける食物繊維、肌の原料となるタンパク質も意識的に摂取したい栄養素の一つ。乾燥による大人ニキビが気になる人は、緑黄色野菜などに含まれるビタミンAを摂取し、ターンオーバーの正常化に努める方法もおすすめです。

反対に、脂質の多い肉・ファーストフード・糖分の多いスイーツ類には、黄ニキビを悪化させるリスクがあります。唐辛子をふんだんに使用する辛い食べ物も、黄ニキビが気になるときには控えましょう。

5. 睡眠の質を高める

寝入りばなからぐっすり眠ることは成長ホルモンの分泌を後押しします。成長ホルモンは、肌トラブルの修復を促し、健やかな状態への生まれ変わりを助けてくれる重要なホルモンです。

成長ホルモンがしっかり分泌される状態を作るためにも、毎日決まった時間にベッドに入ってぐっすり眠る、理想的な睡眠習慣へと切り替えましょう。また、睡眠の質を高めるためには、以下のような対策をとることもおすすめです。

・ぬるめのお湯にゆったりつかる
・就寝1時間前から、パソコンやスマホを見ない
・リラックスできる音楽を聴く
・休日の寝だめをやめる
・寝酒をやめる

アルコールは眠気を誘う働きを持つものの、睡眠の質を低下させる恐れがあります。寝酒を続けるとアルコール依存症に陥るリスクも高まりますから、アルコールなしで眠れる習慣を身に付けましょう。

6. 皮膚科のコメド圧出を受ける

黄ニキビは、皮膚科のコメド圧出を受けることで早く治ることがあります。コメド圧出とは、面皰圧出器(コメドプッシャー)という専門器具を使用し、毛穴に詰まった皮脂・古い角質・膿などを押し出す治療法です。

黄ニキビの先端に小さな穴を開けた後に面皰圧出器を押し当てて、詰まったものを取り除きます。皮膚科では減菌処理された専用器具を使用してコメド圧出を進めますから、自分自身で膿を押し出す方法と比較し、安全に治療を進めることが可能です。

7. 塗り薬や飲み薬で治療する

黄ニキビで皮膚科を受診すると、塗り薬や飲み薬を処方されるケースもあります。
処方された塗り薬や飲み薬は指示通りに継続し、黄ニキビの悪化防止・改善に努めてください。皮膚科で処方される塗り薬・飲み薬には、以下のような種類があります。

飲み薬

抗生物質・炎症を抑える薬・過剰な皮脂分泌を抑える薬などが処方されます。抗生物質の服用を長期間続けると耐性菌ができてしまい、効果がでにくくなるケースもありますから、医師の指示通りに飲むことが大切です。人によってはニキビができやすい体質を改善するため、漢方薬が処方されることもあります。

塗り薬

抗生物質・炎症を抑える薬・角質を剥がれやすくする薬などが処方されます。角質を剥がれやすくする薬の代表格は、アダパレン外用薬です。2015年以降は殺菌力と過剰な皮脂を抑える作用が期待される「過酸化ベンゾイル」という成分を含む外用薬も、比較的多く処方されます。

また、皮膚科における治療では黄ニキビが改善されても、新しいニキビができることを抑えるため、毛穴の詰まりを解消する薬を出されることが多いといえます。黄ニキビの治療には一定期間を要することが通常ですから、根気強く通院し、理想の状態を目指してください。

黄ニキビは明日までに何とかできる?

黄ニキビを一晩できれいに治すことは、難しいでしょう。

ただし、市販のニキビ薬を使用して炎症を鎮めてあげると、黄ニキビが目立たなくなるケースはあります。「今すぐに黄ニキビを何とかしたい」という人は最寄りのドラッグストアに行き、薬剤師さんに気になる症状を伝えて、市販薬を購入しましょう。

また、黄ニキビの炎症を鎮めるためには、保冷剤で冷やす方法も一案です。洗顔・保湿を終えた後に保冷剤をしばらくあてて、黄ニキビの火照りを取り除きましょう。

保冷剤をあてる時間が長過ぎると肌の生まれ変わりを妨げるリスクがありますから、適度な時間に留めることが大切です。

なお、市販薬を使用する方法にしても保冷剤で冷やす方法にしても、根本的なトラブル解消につながらない可能性が高いといえます。ここで紹介した方法は一時的な応急処置と考えて、根本的な対策を進めてください。

黄ニキビは自然にとれる?

私たちの肌には自然治癒力が備わっていますから、黄ニキビを安静にしておくことで、自然に取れるケースもあります。しかし、黄ニキビができた原因を取り除かないことにはトラブルを繰り返しますので注意しましょう。

黄ニキビはニキビの中でも症状が進行したトラブルにあたりますから、できる限り早急に皮膚科を受診し、適切な処置を受けることが理想です。皮膚科で適切な処置を受けることは、ニキビ跡を防ぐことにも貢献します。

黄ニキビの膿が出てきたときの対処法

黄ニキビの膿が出てきたときにはまず、清潔なティッシュやコットンで拭き取ります。その後、市販の消毒液で消毒し、病院で処方された塗り薬を塗ってください。

黄ニキビから出てきた血や膿を放置すると雑菌が繁殖し、トラブルの悪化を招く恐れがあります。黄ニキビが悪化するとなかなか消えないニキビ跡のできるリスクも高まりますので、正しい対処をとってください。

黄ニキビがかさぶたになったときの対処法

黄ニキビを無理に取ったり潰したりした後、かさぶたになることも多くあります。かさぶたは、黄ニキビから出てきた血液が肌の表面で固まってできるもの。

できたかさぶたには極力触れず、自然に剥がれ落ちるまで待ちましょう。傷がしっかり塞がる前にかさぶたが取れてしまった時には、炎症を抑える成分の入った塗り薬を塗ってください。そして、再びかさぶたになり、自然に剥がれ落ちる時期を待ちます。

無理にかさぶたを剥がしてトラブルを繰り返すことは、クレーター状のニキビ跡を残してしまう原因です。クレーター状のニキビ跡が残ってしまうと自然回復することは少なく、きれいに治すために、高額の治療費を要するケースもあります。

金銭的な負担を抑えつつニキビをきれいに治すためにも、かさぶたを無理に剥がす行為は避けてください。

まとめ

黄ニキビが取れたときには極力触れず、安静にしておくことが大切です。「それでも早く治したい」という人は皮膚科を受診し、コメド圧出などの治療を受けましょう。

皮膚科の治療と併行し、スキンケア方法や生活習慣を見直すことが、黄ニキビを極力早く治すコツです。この記事の内容を今一度読み直し、滑らかな美肌を手に入れてください。

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