黒ニキビを押し出すと出血や跡が残る?スキンケア方法5個

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盛り上がったニキビの真ん中が、黒くなって目立つ黒ニキビ。気になってしまうので早く治すために潰してしまう人も少なくありません。

しかし黒ニキビを触ると、現状よりも悪化し肌に大きなダメージを残してしまう可能性があります。

今回は黒ニキビが出来たときのスキンケア方法、また予防するために必要なことをご紹介します。正しいスキンケア方法をしっかり解説していますので、黒ニキビに悩む方はぜひ参考にしてください。

目次

黒ニキビとは?

黒ニキビはニキビの初期段階です。ニキビができる経過とともに黒ニキビの特徴について見ていきましょう。

まず、ニキビは毛穴の中に角栓ができることから始まります。角栓が毛穴にフタをしてしまい、毛穴の奥から分泌される皮脂がどんどん溜まってニキビの状態が進行するのです。

外に出ることが出来ない皮脂は毛穴の中で角栓を中心に固まって大きくなり、毛穴を押し上げます。この毛穴づまりで盛り上がった状態が白ニキビです。毛穴が突起状に盛り上がり、触るとザラザラした感触があります。

白ニキビの中でも、毛穴詰まりが空気に触れることで酸化し、黒くなってしまったものが黒ニキビです。切った野菜や果物を空気にさらしておくと、黒くなったり茶色くなったりするのと同様に、皮脂も酸化すると黒く見えます。

黒ニキビが進行すると炎症が起きて、赤ニキビになってしまいます。毛穴を傷つけないためにも黒ニキビのうちに正しくケアするようにしましょう。

黒ニキビができる原因5個

黒ニキビができる原因は主に5つです。1つずつ見ていきましょう。

1. 皮脂の分泌量過多

皮脂の分泌が多いとニキビのもとになる角栓ができやすくなるだけではなく、毛穴が大きくなり、毛穴詰まりが起きやすくなります。肌のバリア機能を高めるために必要な皮脂ですが、多すぎるとニキビの原因になってしまうのです。

10代から20代前半でニキビができやすいと悩んでいる方は皮脂の分泌過多が考えられます。男性も女性も肌の機能として皮脂の分泌量が増加する時期だからです。また、オイリー肌の方はもちろん、Tゾーンなどの皮脂分泌が多いところにニキビができやすいという方も皮脂の分泌量が原因かもしれません。

2. 乾燥

意外に思われるかもしれませんが、乾燥もニキビの原因になります。肌の表面は角質層と呼ばれ、何層にも重なった角質と、その間を埋める細胞間脂質で覆われています。

角質は肌を守るために大切な働きをしており、古くなると自然に剥がれ落ちていきます。しかし、乾燥が進むと角質同士をつないでいる細胞間脂質が足りない状態になり、角質が剥がれやすくなります。中途半端に剥がれた角質は毛穴に詰まりやすく、角栓を作る原因です。

また乾燥した肌はトラブルを治す力が弱っていて、ニキビが進行しやすい状態でもあります。白ニキビから黒ニキビ、またはその後の赤ニキビになりやすくなるので注意が必要です。

3. ターンオーバーの乱れ

肌はターンオーバーを繰り返すことで日々生まれ変わっています。

表皮の奥で生まれた新しい肌細胞は徐々に表層にあがっていき、その途中で核を失います。核を失った肌細胞が角質細胞となり、角質層で肌を守る役目を果たします。この過程がターンオーバーです。

ターンオーバーの周期は、年齢や顔のパーツによって違いが出ることはありますが、基本は一周期28日で行われるのが理想です。しかし乾燥や肌荒れの他にも、ストレスや生活習慣の乱れによって周期が伸びてしまったり、早くなったりします。

ターンオーバーが早すぎると、角質が中途半端にはがれて毛穴に詰まりやすくなるでしょう。逆にターンーオーバーの期間が長すぎると、毛穴まわりの角質層が厚くなって出口を狭めてしまうので、毛穴が詰まりやすい肌状態になります。

4. ホルモンバランスの乱れ

ニキビにはホルモンバランスが大きく関係しています。ホルモンは皮脂の分泌腺に作用し、皮脂の分泌量をコントロールするためです。

思春期にニキビが多いのは、体の成長に伴い、ホルモンバランスが変化するという理由も考えられます。女性の場合は一ヶ月の間でもホルモンバランスが変化するため、ニキビができやすい時期とそうでない時期があるでしょう。

とても繊細なホルモンバランスは、仕事に集中したり、ストレスを受けたり、睡眠時間の変動などにも影響を受けます。ニキビができやすい方はスキンケアだけでなく、生活習慣や普段のスケジュールなども見直してみましょう。

5. スキンケア不足

角栓は古い角質や皮脂、肌に付着した汚れがが毛穴の中で絡み合って形成されます。毎日のクレンジングや洗顔は角栓が出来ないように汚れを取り除く作業でもあります。正しい方法で、適切な回数行うことで、肌の負担を減らして汚れを洗い流すことが重要です。

また、先述の通り乾燥もニキビの原因となります。洗顔の後の保湿もニキビを作らないためには必要なスキンケアです。

クレンジング・洗顔・保湿を怠っているとニキビができやすい環境になってしまいます。逆を言えば、これらのスキンケアをきちんと行うことでニキビを予防することが出来るのです。毎日のスキンケアは自分の肌質に合った方法で、丁寧に行うようにしましょう。

黒ニキビを押し出すと出血や跡が残る?

黒ニキビは目立つため、押し出したり触ってしまうという方も多いかもしれません。しかし爪やピンセットなどを使って押し出す行為は、肌のためにやらないほうがいいでしょう。

黒ニキビを押し出すと、毛穴に傷がついて出血することがあります。また毛穴が広がって、ニキビを繰り返すこともあります。これは肌に対してとても大きな負担がかかってしまうのです。

ニキビ跡は、表皮よりも奥の真皮まで傷つくことで肌に凹凸が出来た状態です。真皮のダメージは日頃のスキンケアで修復することはとても難しく、治すためには美容医療を頼る必要があるでしょう。

しかしニキビを無理やり取り出すと雑菌が入って繁殖したり、押し出す過程で傷がついたりして真皮までダメージが及ぶ可能性があります。真皮の傷をうまく修復できないままクレーターになったり、逆に傷を埋めようと皮膚の組織が集まりすぎて部分的に盛り上がったりしてニキビ跡が残るのです。

黒ニキビが出来たら、押し出さず、丁寧なスキンケアを行うことで対処するようにしましょう。

黒ニキビの治し方

黒ニキビができてしまったら、肌を清潔にし、負担が少ないアイテムで保湿することが大切です。そのためにはニキビ用の化粧品を選び、正しい方法で洗顔するようにしましょう。

ニキビのケアには洗顔が最も重要と考えられています。洗顔は肌に付着した汚れを取るだけではなく、古くなった角質などのタンパク汚れを落とす役割も担っています。

タンパク汚れを放置しておくと、角質が厚くなったり、毛穴が詰まりやすくなったりします。またタンパク汚れをエサにニキビ菌が活性化し、黒ニキビが赤ニキビに進みやすい状態になってしまいます。ニキビ周辺も丁寧に、低刺激の泡洗顔料で洗うようにしましょう。

保湿アイテムはニキビに対応できるアイテムを選びます。

炎症が起こって赤ニキビに進行することを防ぐために、抗炎症成分が配合されたスキンケアアイテムを選びましょう。鎮静・殺菌効果などの成分が配合されたアイテムもおすすめです。

注意点として、油分を塗りすぎると、ニキビが悪化してしまうことがあります。乳液やクリームは保湿のために重要なアイテムですが、ニキビ周りや、ニキビができやすい時期は薄めにつけるように意識しましょう。

黒ニキビのスキンケア方法5個

1. 肌に優しい泡洗顔

肌に負担をかけずに顔を洗うために、たっぷり泡立つ洗顔料がおすすめです。きめ細かい泡で顔に付着した汚れや、古くなった汗・皮脂を泡の中に吸着し、洗うときに肌と手先の間でクッションの役割を果たします。

顔を洗うときのポイント

顔にのせた洗顔料は、くるくると優しく動かして1分程度で洗い流します。指先や手のひらでゴシゴシと顔をこするように洗うと、ニキビを引っ掻いたり、角質を無理やり剥がすことになってしまうため、気をつけましょう。

また洗顔料を顔の上に長時間おいておくと、必要な皮脂まで取ってしまい、肌荒れの原因になる場合があります。小鼻や髪の生え際などの洗い残しがちな細かい凹凸に気をつけながら手早く顔全体を洗うようにしましょう。

洗顔料を洗い流すときは熱すぎるお湯ですすぐと、ニキビの原因でもある乾燥に繋がります。体温と同じくらいのぬるま湯で洗い流しましょう。このときも顔をゴシゴシせず、ぬるま湯だけが肌に触れるように意識してすすいでください。

2. メイクをしっかり落とすクレンジング

黒ニキビを予防、または悪化させないためにクレンジングは重要です。メイクアイテムは油分が多く、角質が剥がれにくくなる原因になります。ターンオーバーを十分に機能させるためにも、メイクをした日はきちんとクレンジングをしましょう。

カラーアイテムを使っていなくても、日焼け止めを塗った場合はクレンジングが必要です。外出する日の日焼け止めは必須ですから、クレンジングも毎日の習慣として取り入れるようにしましょう。

クレンジングの選び方

クレンジングは普段のメイクや、顔のオイリー具合に合わせて適切な専用力のアイテムを選びましょう。一般的にオイル成分が多いアイテムほど、洗浄力が高いと言えます。

既に水と乳化しているミルククレンジングやジェルクレンジングの洗浄力は穏やかで、肌にあまり負担をかけずに洗い流すことが出来ます。オイルクレンジングやバームタイプのものは汚れをしっかり取り込んで吸着するため、毛穴汚れが気になる方にもおすすめです。

クレンジングのポイント

目元や小鼻、髪の生え際はメイクが残りやすい場所なので、意識してクレンジングをしましょう。またすすぐときもしっかり全てのクレンジング剤を洗い流す必要があります。

髪の生え際や小鼻にニキビができやすいという人は、もしかするとクレンジングや洗顔料が残っているかもしれません。ぬるぬるした感触がなくなってからも、数回多めに洗い流すことで、すすぎ残しを予防できます。

3. 外出時は紫外線予防を徹底

紫外線は肌へのダメージが大きく、様々なトラブルのもとになります。肌は紫外線のダメージから身体を守るために、角質層を厚くします。角質層が厚くなると、当然毛穴の出口の周りの皮膚も厚くなってしまいますから、毛穴が詰まりやすくなります。

また紫外線の影響により、バリア機能が低下。乾燥やニキビ菌の繁殖が起こりやすくなります。

日焼け止めのポイント

外出時には必ず日焼け止めを塗って、紫外線対策を行いましょう。日本では日常生活のお出かけであれば、SPF30、PA++程度でも十分に対策できるとされています。

日焼け止めは汗や摩擦で取れてしまう場合もあるので長時間のお出かけの場合は塗り直しが必要です。メイクの上からでも使える日焼け止めスプレーなどを用意しましょう。

日焼け止めプラスで使えるアイテム

日焼け止めだけでなく帽子やサングラスを使うことで紫外線をしっかりカットすることが出来ます。紫外線はニキビの他にもあらゆるトラブルを防止するために対策をする必要があるので、取り入れられそうなものから活用していきましょう。

4. 酵素洗顔でタンパク汚れや皮脂を分解

毛穴詰まりのもとになる角栓は、角質などのタンパク汚れが7割、皮脂などの油分が3割と言われています。角栓を予防し、また減らすためには、タンパク汚れと不要な皮脂のどちらもきれいに取り除く必要があります。

酵素洗顔に使われている酵素には、「皮脂分解酵素」と「タンパク質分解酵素」の2種類があります。酵素洗顔はタンパク汚れとオイル汚れのどちらにも作用し、分解して洗い流してくれるアイテムなのです。

酵素は水分と触れることで活性化するため、パウダータイプのものも多く、持ち歩きやすいのも使いやすいポイント。旅行の時などは、酵素洗顔だけを行うのもいいでしょう。角栓・ニキビ予防にはぴったりのアイテムなので、ぜひ活用しましょう。

酵素洗顔の注意点

汚れにダイレクトに働きかけてくれる酵素洗顔ですが、肌に合わないという方もいます。顔がヒリヒリする場合は、使用を中断しましょう。

5. ピーリングや拭き取り化粧水を使った角質ケア

毛穴づまりを予防するために、定期的な角質ケアがおすすめです。ピーリングやコットンでの拭き取りは、肌へのダメージが大きいと避けている方もいるかも知れません。

しかし、自然に剥がれ落ちることができない角質を放置しておくと、肌がゴワゴワになり、角栓が増える原因にもなります。肌の表面が少し硬くなっている、または固くなりやすいという方は、角質ケアを取り入れるようにしましょう。

スキンケアに取り入れるには朝の拭き取り、または入浴中の毛穴が温まって緩んだ状態でのピーリングがおすすめです。洗顔と同じように、ここでもゴシゴシこすらないことをおすすめします。

ピーリングの注意点

ニキビが出来てしまっているところのピーリングはおすすめしません。コットンに十分に浸した拭き取り化粧水で、さっと撫でる程度にしましょう。

まとめ

黒ニキビの特徴と対策について解説しました。黒く顔の中でも目立ってしまう黒ニキビは、ついつい触ってしまいがち。しかし潰したり悪化したりすると、肌へ余計なダメージを与えてしまうことになります。

今回の記事で紹介したような正しい方法でスキンケアをして、黒ニキビを予防、そして治すようにしましょう。

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